昨年夏までヴィッセル神戸でプレーしていた元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、現在UAE1部エミレーツ・クラブに在籍。チームがリーグ最下位に沈み、DF大﨑玲央の電撃退団などで揺れる中、現役引退の可能性を示唆した。
イニエスタはバルセロナ在籍時、ラ・リーガ(スペイン1部)やUEFAチャンピオンズリーグなど、数多くのタイトルを獲得。神戸では2018シーズン途中から5年間プレーし、2019シーズンの天皇杯優勝に大きく貢献。しかしハードワークを求める吉田孝行監督の戦術にフィットせず、昨年7月にエミレーツ・クラブへ移籍した。
新天地のエミレーツ・クラブも、キャプテンを任せられているイニエスタ。2023/24シーズン開幕からしばらくスタメン出場が続いていたものの、チームは最下位に低迷。昨年末に、リュイス・プラナグマ監督(元FC今治監督、元神戸コーチ)が辞任したこともあり、昨年12月以降は公式戦わずか2試合の出場と、序列低下が顕著だ。
そんな中、イニエスタは米メディア『ESPN』のインタビューで自身の今後に言及。今月12日に同メディアが掲載した記事によると、元スペイン代表MFは「現役引退の考えがないと言えば噓になる。めまいがあるのは事実だ。バルセロナから神戸への移籍は、僕にとって大きな変化だったけど、まだサッカーを続けるだろうと思っていたね。神戸を離れてエミレーツ・クラブにやって来た時も、まだプレーできると思っていた。ただ次のステップはそうでもないね」とコメント。
「終わりを想像し始めている」とした上で、「それが今年の夏であっても、今年末であっても、来年であっても…現役引退という考えに慣れ始めているんだ」と、スパイクを脱ぐ自身の姿を想像しているという。
なお、イニエスタは「監督をやりたいか?」という質問に対して「理想としてはイエス」と回答。指導者ライセンス取得へ意欲を覗かせた一方、スポーツディレクターなどクラブ幹部としてサッカー界に関わり続けることも選択肢に含めているという。