マセラティ・ジャパンは2024年3月7日、最後のV8エンジンモデルとなる限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリーの開始をすると発表した。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

2023年のグッドウッド・フェスティバルでデビューした「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」は、過去の歴史への敬意と電動化する新時代への移行を記念し、マセラティ最後のV8エンジンモデルとして限定製造されたモデルだ。

イタリアン・ラグジュアリーブランドであるマセラティの歴史においても重要な役割を果たしたV8エンジンは、今後コレクターモデルとして保存されることになる。

「ギブリ 334 ウルティマ」はエクステリアカラー「ペルシャ・ブルー」の1色のみの展開で、「レヴァンテ V8 ウルティマ」は深みのある「ネロ・アッソルート」と鮮やかな「ブルー・ロイヤル」の2色展開となる。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=ギブリ 334 ウルティマ、『AUTO PROVE』より 引用)

これらのモデルは世界限定で各色103台が製造され、そのうち日本には「ギブリ 334 ウルティマ」を15台、「レヴァンテ V8 ウルティマネロ・アッソルート」を17台、「レヴァンテ V8 ウルティマ ブルー・ロイヤル」が16台導入される。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=ギブリ 334 ウルティマのインテリア、『AUTO PROVE』より 引用)

世界で103台という限定生産は、V8エンジンを搭載した最初のマセラティ「5000 GT シャ・ディ・ペルシャ」に由来している。

1959年に登場した「5000 GT シャ・ディ・ペルシャ」は、当時のペルシア王の要望に応じて製作された1台で、3500GTのシャシーに5.0Lに拡大・強化した450SのV8エンジンを搭載した特別なモデルだった。これはたちまちカスタマーも含めた多くの人たちから羨望の的となった経緯があり、今回の限定モデルはその当時のプロジェクト名称「103」にちなんで103台製作することになったのだ。

「ギブリ 334 ウルティマ」は、ユニークなスタイルとハイパフォーマンスを重視するドライバーに捧げるスポーツセダンだ。「334」という数字は、「ギブリ 334 ウルティマ」の最高スピードを表し、最高速度はこれまでの326km/hから334km/hに向上し、世界最速のセダンとなっている。

これに加え、0-100km/h加速を4.3秒から 3.9秒に短縮されており、タイヤも専用開発されている。スペシャルタイヤは特別なコンパウンドを用いた新しい高性能タイヤで、空力を向上させる21インチのオリオーネ・ホイールと、カーボンファイバーのリヤスポイラーを装着している。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

V8エンジンを最初に搭載したマセラティ「5000 GT シャ・ディ・ペルシャ」への賛辞として、外観には今回の限定モデル専用の「ペルシャ・ブルー」の塗装が施され、フェンダーに描かれた「334」のロゴはアクセントとなるルビーノカラーでペイントされ特別感を演出している。

また、ホイールとセンターキャップは新色のマットダーク・グラファイト、トライデントのロゴは暗闇でも鮮やかな存在感を放つルビーノ・カラーに、ブレーキキャリパーは光沢のあるグロス・ブラックで塗装されている。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

インテリアは象徴的なセナペレザーを彷彿させるペール・テラコッタ・レザーによる仕上げで、クラシカルな雰囲気を再現し、シート中心には縦に配置されたブラック・アルカンターラを引き立てている。トライデントと「334」のロゴが前席のヘッドレストに刺繍され、センタートンネルには「334」の数字とともに「una di 103(103台の内の1台)」と記したバッジが配置されている。

エレガントな精神と純粋なパフォーマンスを両立するマセラティ「ギブリ 334 ウルティマ」は、歴史あるV8エンジンを搭載する最後のマセラティ・セダンに相応しい希少な逸品となっている。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=レヴァンテ V8 ウルティマ、『AUTO PROVE』より 引用)

「レヴァンテ V8 ウルティマ」は「レヴァンテ トロフェオ」をベースとしている。フェンダーの「V8 Ultima」ロゴがルビーノカラーで描かれ、ブラックのトライデント・ロゴの色味と調和し、22インチのホイールとキャリパーも同様の色彩で統一されている。V8ウルティマ版もカーボン製のエクステリア・キットを標準装備しており、前後のバンパーとサイドスカートにはカーボンファイバーのアクセントが施されている。

マセラティ ギブリとレヴァンテに世界で103台だけの、最後のV8搭載特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」を国内デリバリー
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

インテリアは、ペール・テラコッタのブラック・レザーで、トライデントロゴと「V8 Ultima」のロゴが前席のヘッドレストに刺繍され、上品なコントラストを生み出している。中央トンネルにもロゴのバッジがあしらわれ、「una di 103」というプレートが配置されている。

なお、マセラティ・ジャパンは、2月29日(木)~5月19日(日)までの間、「ギブリ/レヴァンテ V8 ウルティマ – JAPAN ROUND 2024」と称し、全国のマセラティ正規ディーラーでこの特別限定車「ギブリ 334 ウルティマ」と「レヴァンテ V8 ウルティマ」の実車の特別展示を実施する。

提供・AUTO PROVE

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