スイス時計ブランド「Louis Erard(ルイ・エラール)」が新製品「Excellence small second Gilloche(エクセレンス スモール セコンド コレクション)」を発表。3月中旬より発売する。
アクセシブル(手の届きやすい)な価格を実現しつつ、一切の妥協なく高級機械式時計に備えられるべき全ての要素を凝縮したスイスのオートオルロジェリーに敬意を表する同商品をチェックして欲しい。
エクセレンス・コレクションのエントリーモデル
「エクセレンス スモール セコンド コレクション」は、2020年にデザインが一新されたエクセレンス・コレクションのエントリーモデル。時代とともに進化し、オリジナルの42mmに加えて、39mmのケースサイズが追加された。
過去4年間で、同コレクションは典型的なコンテンポラリークラシックの地位を確立した。エレガントで信頼性があり、時代を超越した控えめな品と美しさがコンセプトのコレクションは、その多様なバリエーションをカラーストーンやグランフーエナメルという素材、そして、セコンド セコンドやホロファイルというコンセプトウォッチにて表現してきた。
2つの作品を用意
2024年は、同コレクションより、「ルイ・エラール」に宿る大切なテーマである「オートオルロジェリーの精微な仕上げ」にフォーカスし、型押しによるギョーシェ装飾を施したアンスラサイトブラックダイヤル(42mmケース)と、アンスラサイトブルーダイヤル(39mmケース)の2つの作品を用意した。
型押しの「ギョーシェ」を発表
「ギヨシェ」とは本来、熟練と想像力を持つ職人が専用の機械を用い彫り上げる装飾方法で、アブラハム・ルイ・ブレゲ氏やウルバン・ヤーゲンセン氏といった著名な人物によって広められた。
同ブランドはすでに2021年、「エクセレンス ギョーシェ メイン」という限定モデルにおいて、この機械で彫り上げたギョーシェ装飾をコンテンポラリーに表現した作品を発表したが、今回は、この装飾工芸のクラシックな側面を探求しつつ、高級時計の要素を取り入れながら手の届く価格帯で発売できるよう型押しの「ギョーシェ」での発表となる。
ダイアルに美しく表現される4種類のギョーシェ装飾
ダイアルに美しく表現される4種類のギョーシェ装飾。中央部分には、伝統的なローズエンジンによるフリンケギョーシェの光輝くドレープ模様が、そしてアワーサークルにはパニエ模様と一番外側のミニッツサークルの「レールトラック」が続く。
6時の位置にある小さなセコンドダイヤルには、より暗いトーンのギョーシェ模様が施される。また、これらの視覚的なインパクトは、42mmケースでは、アンスラサイトとブラックのトーン オン トーン、そして39mmケースでは、アンスラサイトとブルーのブレンドにより、一層強調される。
アクセシブルな価格で妥協のない高級機械式時計を発表
同コレクションは、インディペンデントを貫く同ブランドの信念に忠実でありながら、シグネチャーであるモミの木をモチーフにした針からモノグラム入りのクラウン、そしてセリタベース キャリバームーブメントまで、すべての細部が綿密に作り込まれている。
アクセシブルを実現しつつ、ラグジュアリーでタイムレスな精微な美しさを持つ高級機械式時計、これこそが同ブランドのコンセプトであり、今回の作品は正にこのコンセプトを象徴した作品だ。
オリジナルの42mmに加えて、39mmのケースサイズが追加された同商品。どちらを購入するか大いに迷う。
(角谷良平)
※価格は全て税込