オーストラリアの分子免疫学者であるエドワード・J・スティール博士率いる研究チームが、学術誌『Progress in Biophysics and Molecular Biology』で近年発表した論文が大きな注目を集めている。博士らは「タコやイカの遺伝的データには、従来の進化論的思考にそぐわない部分がある」と結論。(もともと異星に生息していたものが)火山噴火や隕石衝突によって宇宙空間へと飛ばされ、卵のような状態で彗星の氷などに閉じ込められて地球へとやって来たのではないかと提起している。さらに研究チームは、宇宙空間でも生命を維持することができるクマムシも同様に地球外生命体である可能性を示唆、また(生命の存在に適さないとされる)現在の火星についても、かつては生物が独自の進化を遂げていたかもしれないと指摘している。

「タコもイカも宇宙人」最新科学が示唆! 彼らはやはりエイリアンなのか……
(画像=イメージ画像:「Getty Images」,『TOCANA』より 引用)

 これまでに同様の主張は、タコの全遺伝情報を解読した米・シカゴ大学(2015)やイスラエルのテルアビブ大学(2017)、神経系について調査した米・ワシントン大学(2019)の研究者らも唱えており、もはや多くの科学的根拠に基づく“無視できない仮説”になりつつある。一昔前の教科書は「生命は海底火山の周辺で誕生した」一辺倒、宇宙全体に“生命の種”が溢れているとする「パンスペルミア説」はSFやオカルトとして一笑に付されていた。何事も、その時代に正しいとされていることが真とは限らないのだ。

 一説によると、人類に代わる次の“地球のオーナー”として、タコが最有力候補という見立てもある。タコは、RNAを編集する独自の能力を備えているため、今よりも長生きをして、このまま進化を続けていけば、いつの日か人間を凌駕する知能を身に着けることになるのかもしれないのだ。しかも、彼らは、浮いたり沈んだりしない中性浮力があるので、重力の影響をほとんど受けていない。宇宙に水さえあれば、人間よりも適応できる可能性もある。

(編集部)

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提供元・TOCANA

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