しかし、退職して海外出張がなくなったら、これらの特典を使う機会はぐっと減るかもしれない。あえて年会費無料(もしくは低額)のクレジットカードにし、必要な時だけ海外旅行保険をかけたり、有料でラウンジを使ったりするほうがランニングコストは安く済むだろう。

できれば退職前に申込をしておこう

最後に、いつクレジットカードの切り替えをすべきかについても触れておきたい。理想は、退職の意思を固め、会社に伝える前だ。

退職後、すぐに再就職するのでなければ、一時的にせよ収入がなくなるため、審査に通りづらくなるかもしれない。また、退職前後は引継ぎなどで慌ただしくなるので、ゆっくり手続きをしている暇もないだろう。

なお、古いクレジットカードは新しいクレジットカードの審査に通過してから解約しよう。逆にしてしまうと、万が一審査に通らなかった場合に困るので注意してほしい。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。