場所の個数などをあらわす際に用いられる「かしょ」。
その漢字表記には、「箇所」や「個所」があります。
また、「かしょ」には、他にも「か所」「カ所」「ヶ所」と、いった表記も用いられます。

このように豊富なバリエーションがある「かしょ」ですが、正しい表記はこの中にあるのでしょうか?

そこでここでは、「かしょ」の表記について解説していきます。

目次
「箇所」と「個所」とは
 ・「箇所」と「個所」の意味は同じ
 ・「箇所」と「個所」の用い方・例文
公用文やフォーマルな場では「箇所」を用いる
 ・常用漢字表に載っているのは「箇所」
 ・「個所」という表記が存在する理由
他にもある「か所・ヶ所・カ所」という表記
 ・「か所」「カ所」という表記を用いる場面
 ・「ケ」「ヶ」「ヵ」は略字
まとめ

「箇所」と「個所」とは

【かしょ】「箇所」と「個所」の表記で意味に違いはある?その使い分け方は?「か所・カ所・ヶ所」とも表記されるけど・・・違うものなの?
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「箇所」と「個所」それぞれの使い方を見ていきましょう。

「箇所」と「個所」の意味は同じ

「箇所」と「個所」に意味合い的な違いはありません。
どちらも、なにかしら特定のものが存在する部分やある場所を指し示す場合やその存在を数え上げる際に用います。

「箇所」と「個所」の用い方・例文

①修正してほしいのは、コメントを添えてあるその箇所(個所)だ

この例文は、「特定のものが存在する部分やある場所を指し示す」という形で使用しています。
コメントを添えてある場所というのが、修正して欲しい部分だということを指し示しています。

②駅のそばにはスーパーが4箇所(個所)ある

この例文は、「特定のものが存在する部分やある場所を数え上げる」ための単位として使用しています。
スーパーという特定の存在の数をカウントするために用いています。