これからのキャリアや人生を左右する就職活動。面接などで選ばれたいがゆえに、いけないと思いながらもウソをついてしまったことがある……という学生も少なからずいるようです。

新卒採用を目指す大学生向け就活情報サイト「就活の教科書」を運営する株式会社Synergy Careerは、公式LINE登録者を対象に行ったアンケート調査を通じて、就活を終えている2024年卒業予定の学生を対象に「就職活動中の嘘」についてのデータを集めました。調査は、2月6日(火)~18日(日)の期間、108人を対象に行われました。

過半数が就活中に「嘘をついたことがある」

この調査によると、就活でウソをついた経験があると答えた学生は59.3%に上っています。面接官や企業にウソだとわかってしまえばそれだけで信用を失うリスクがあるはずです。……具体的に、どんなウソをついたのでしょうか?

ウソの内容や割合は?

まずは、自由回答で寄せられたウソの数々をみていきましょう。

「『弊社が内定を出せば、うちに決めますか?』という問いに対し、『もちろんです』と選考を受けたすべての会社に答えた(大手メーカー業入社予定)」「環境が変わることは苦手だが、『問題ない。むしろ楽しみだ』と答えた(ベンチャー小売業入社予定)」と、その企業への志望度などを偽ったという答えが挙がっています。

また、「模試の結果を盛った(大手サービス業入社予定)」「数年やっていないことを趣味や特技にした(官公庁・公・団体入職予定)」のようにエピソードを誇張したという人たちが多く、少々話を‟盛った”程度のウソも多いようです。

回答者の答えを平均すると、話した内容の22.7%がウソであるという結果が出ています。割合としては、「10%」が13.9%、「30%」が13%、「20%」が12%となっていて、この回答からも実際の経験に少し脚色を加えた程度のウソがほとんどだと考えてよさそうです。

嘘をついた結果は?

ウソをついた結果については、58.9%の学生が良い結果が得られたと感じています。「良くなかった」の回答率はかなり低く、就活でウソをつくことに抵抗感がない学生が多いようです。

企業に選ばれたいという想いから、小さなウソをついてしまう気持ちはわからなくもありません。しかし、採用において本当の価値観や特性を伝えられないことにつながります。結果として、ミスマッチが起きる可能性があることや、ウソがばれたときのリスクを心に留めておいたほうがよさそうです。

<参照>

【調査レポート】就活で嘘をついた学生の割合は59.3% | 「第一志望」だと偽る人が多数