イタリア旅行と言えば、遺跡や教会をめぐるイメージをお持ちの方が多いかと思います。
しかし、北部の山岳地帯には知る人ぞ知る美しい自然が広がり、都市部とは違った魅力が満載!
今回は、絵葉書のような絶景が広がる 世界遺産ドロミテとヨーロッパアルプスの2つの名峰を、筆者が2023年7月に撮影した写真を添えてご紹介します。
目次
ビーノ(マッターホルン)のダイナミックさに見とれる
最後に
【世界遺産】ドロミテに行くなら泊まりたい!「黄金の盆地」コルティナダンペッツォ

3,000m級の山々が18峰もそびえ、「ドロミーティ」の名称で世界自然遺産にも登録されている景勝地ドロミテ。その東の玄関口となる街・コルティナダンペッツォは、2026年冬季オリンピックの開催予定地として近年注目を集めています。「黄金の盆地」という呼び名の通り、山塊に囲まれているので街中からゴツゴツとした岩肌を望めるのが人気のポイント。

ブランド品店が立ち並ぶ高級リゾート地ですが、雑貨店やスーパーマーケットもあり、ショッピングも楽しい街。建物も可愛らしく、童話の世界に飛び込んだかのよう!
隅々まで散歩したくなります。

「ドロミテの宝石」カレッツァ湖


ドロミテには美しい湖がいくつかありますが、個人的に一番好きなのはカレッツァ湖。エメラルドグリーンの湖面が輝き、とても幻想的な光景です。草木の生い茂る遊歩道では土と水の匂いが濃く感じられ、木々の間からこぼれる光にうっとりと見とれてしまいます。30分もあれば一周できる小さな湖なので、ぜひぐるりと歩いてみてください。

忘れられない絶景、サンタ・マッダレーナ村

ドロミテ随一の絶景と呼び声の高いフネスの谷サンタ・マッダレーナ村。パンフレットと同じ景色を見るには、バスを降りてから登り坂を歩きます(険しい道ではないためスニーカーで大丈夫)。まだ観光客の少ない奥地でひっそりとたたずむ家々や教会。その後ろには守り神のようにガイスラー山群がそびえます。夏には野の花が咲き誇り、草を食む羊や馬に出会うことも。
牧歌的な風景の中、まるで時計のない時代にタイムスリップしたかのように、時間がゆったりと感じられます。
ツアー中のわずかなひとときでしたが、本当に忘れられない経験になりました。

ヨーロッパアルプス最高峰、モンテ・ビアンコ(モンブラン)

フランスとの国境にそびえるモンテ・ビアンコ(モンブラン)。イタリア側からは、360度回転するロープウェイ・スカイウェイで登ります。どの位置にいても大パノラマが広がり迫力満点!エルブロンネ展望台(3,466m)は、富士山よりやや低いくらいの標高。高山病で頭痛やめまいなどの症状が出たときは、深呼吸しながらゆっくりと歩いていたら数分で収まることが多いです。(※高山病には個人差がありますので、ご心配な方は、あらかじめかかりつけ医にご相談ください)。
建物の中は暖房が効いていますが、外に出ると寒い!風を通さない厚手の上着を着て行きましたが、指先が冷えるのでカイロもあれば良かったです。

雲が晴れる一瞬を待ちわびて、ひたすら待ちます。ずんぐりとした山頂が顔を出した瞬間には、その場にいた人々からわっと歓声が!
モンテ・チェルビーノ(マッターホルン)のダイナミックさに見とれる

スイスとの国境にそびえるモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)。
スイス側からの写真でよく見る三角形の稜線を想像していたのですが、イタリア側から見ると全然違う!分厚い岩の層が、ぐわりと迫り出して街を飲み込んでしまいそうなダイナミックさ。カメラに収まりきらないほど山肌が近くて、圧倒されます。

最後に
いかがでしたか?
山岳地帯では夏でも都市部に比べると涼しいので、避暑も兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか(土地柄、冷房設備の無い建物も多い点はご注意を)。
また、ウェディングドレスのように真っ白な雪をまとった山容が見られる春のシーズンや黄葉に染まる秋のシーズンも魅力的。季節や天候によって表情が変わる美しい自然は、何度でも足を運びたくなる魅力にあふれています。ぜひ、ご自分でも体感してみてくださいね!
また、今回巡ったツアーはこちらです。
8日間と10日間のコースがありますので、良かったら詳細も見てください♪
【文・写真 むーむー/提供元・たびこふれ】
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