VTuberのプロダクション運営やバーチャルライブサービスの開発を行うカバー株式会社(以下、カバー)は3月12日(火)、初の海外拠点となる「COVER USA」を北米に開設すると発表しました。

Vtuberコンテンツの海外市場が拡大するなかで、北米・英語圏でのビジネスやコンテンツ展開をさらに強化します。

現地にローカライズされたコンテンツを提供

同社は、「VTuber」というカルチャーを海外で浸透させるために重要なこととして、「各地域でのローカライズ(特定の地域に適応させること)されたコンテンツ提供や営業活動などの事業環境を整備していくことである」と指摘。「COVER USA」の開設は、その取り組みの一環であるといいます。

今後、現地でのコミュニティー拡大やPR、企業とのビジネス機会創出などを進めていく考えです。

Vtuber市場の国内外状況

バーチャルYouTuber(VTuber)は、2016年に日本で誕生して以来、エンターテイメント業界の市場を拡大。矢野経済研究所によると、国内で約800億円の売り上げ見込みがあるほどの市場規模になっているそうです。


引用:矢野経済研究所「VTuber市場に関する調査(2023)」

また、国内だけでなく世界でもVtuberは人気が増してきており、さらなる市場の拡大が予測されているなかで、カバーは2020年から海外展開を強化。

日本国内で活動するVTuberグループ「ホロライブ」「ホロスターズ」に加え、インドネシアを中心に活動を行う「ホロライブインドネシア」、英語圏で活動を行う「ホロライブEnglish」の運営や、海外イベント企画に注力する「hololive Meet」プロジェクトなどもスタートしました。

その結果、同社によると、現在では、所属タレントのチャンネル登録者のうち海外の割合が35.3%(2023年12月末時点)、物販の海外顧客も3割を占めている状況となっているそうです。

<参照>

矢野経済研究所「VTuber市場に関する調査(2023)」

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」、海外イベント企画「hololive Meet」プロジェクト開始のお知らせ

カバー株式会社、初の海外拠点「COVER USA」を発表