伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペースにて、デザインギャラリーのGallery CASA DE・SOMEWHERE TOKYO・Objet d’ artの協力のもと、3月20日(水・祝)から4月8日(月)まで「JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY」を開催する。
Objet d’ artからは、坂倉準三氏、剣持勇氏、イサム・ノグチ氏・柳宗理氏の作品に加えて、日本にも滞在し、日本の美意識に強く影響を受けたシャルロット・ぺリアン氏など13名の作品。また、SOMEWHERE TOKYO からは、日本人現代作家5名による作品を展示販売する。
仏・伊・米のモダンデザインに影響を受けた作品の数々
過去の作品から、現代作家の作品までを展示をすることで、日本のデザインの歴史を振り返る「JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY」。
同展では、それとともに今後の多様性を模索しながら、日本の素晴らしいデザインを、日本だけでなく世界に認知を高めることも目的とする。
そんな「JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY」では、Gallery CASA DEの復刻プロジェクトも披露。復刻プロジェクトとは過去のアーカイヴから日本の伝統的な技術を応用し、デザインされた素晴らしいプロダクトを復刻し、次世代へ繋ぐことを目的としたプロジェクトだ。
かつて京王プラザホテルの内装および家具。空間デザインを総合プロデューサーとして手掛けた、剣持勇氏がデザインした手刺緞通(絨毯)5種を、剣持デザイン研究所の協力のもと、オリエンタルカーペットにより復刻し、イセタン ザ・スペースで初めて受注販売を行う。
それでは、「JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY」における、その他の展示作品の幾つかを紹介しよう。
「曲木椅子」。年代は1969年(designed 1967年)、秋田木工製、デザイナーは柳宗理氏。柳氏が曲木の技術で有名な秋田木工にて製作した椅子。シャルロット・ペリアンのプロジェクトでも採用された椅子でもあり、現存数がとても少なく貴重な柳氏の作品だ。
「AKARI model 22N」。年代は1970頃、尾関次七商店(現オゼキ)、イサム・ノグチ氏作。伝統的な提灯製造の技術と、ノグチ氏の発想から生まれた光の彫刻「AKARI」。1950年代から35年にかけて、幾つものモデルがつくり出されている。「22N」は、4本の細いワイヤーの脚部で明かりの形を強調したデザインになる。
「A gust of wind on the cliff」。藁作家ARKO氏によるウォールスカルプチュア。藁を縫い付けることで美しい造形となっている。
「Obake“a”“ùn”」。作家・原嶋亮輔氏によるフロアランプ。提灯に現代的な解釈を加え再構成する。
「3less」をキーワードに、世界の人々を熱狂させる独自の世界観と革新性を携えたスタイルの先駆者たちと、時流に流されない本質的な価値を持つクリエーションを発信するために生まれた実験的ポップアップスペースであるイセタン ザ・スペース。そこで展開するジャパニーズ・モダンの世界は、訪れる人に深い感銘を与えるだろう。
JAPANESE MODERN AND CONTEMPORARY
会場:伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース
所在地:東京都新宿区新宿3-14-1
会期:3月20日(水・祝)~4月8日(月)
(高野晃彰)
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