遠藤航 写真:Getty Images

 リバプール所属の日本代表MF遠藤航は、今月10日開催のプレミアリーグ第28節マンチェスター・シティ戦でフル出場。ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネとのマッチアップを制して、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞。現地や日本国内で称賛を浴びる中、古巣・湘南ベルマーレの後輩に当たるU23日本代表MF田中聡からも注目されている。

 かつて2010年から2015年まで湘南に在籍していた遠藤は、浦和レッズ、ベルギー1部シント=トロイデンVV、VfBシュツットガルトを経て、今季からリバプールでプレー。シュツットガルト時代に2020/21シーズンから2年続けてブンデスリーガ(ドイツ1部)のデュエル勝利数1位に輝いたほか、日本代表でもキャプテンを任せられるなど、31歳にして欧州トップレベルまで駆け上がった。

 そんな遠藤の活躍は、湘南所属選手に刺激を与えている。ボランチを本職とする田中は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月11日配信開始の「やべっちスタジアム」に登場。特別企画「クラブの魅力を引き出すっち」で矢部浩之さんと対談した際、遠藤への憧れを明かしている。

 また矢部さんから「(タイプが似ていると)周りから言われない?」と訊かれると、「言われます」と即答。湘南OBを参考にする上で、一番意識していることとして「上手い選手は沢山いるが、ボールを奪える選手がそこまで多くないので、やはりそこは意識している」と、ボール奪取能力の更なる向上を誓ったほか、「遠藤選手はボールを奪う瞬間が凄い」と日本代表MFのプレーに唸っている。

 田中は2021年に湘南のトップチームへ昇格。プロ1年目からJ1リーグで36試合に出場して頭角を現すと、2022年8月にKVコルトレイクへ期限付き移籍した。しかし海外挑戦1年目の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグ15試合の出場でノーゴールと結果を残せず。昨年6月に湘南へ復帰していた。

 ベルギーで挫折を味わい、パリ五輪世代の日本代表招集から遠ざかっている田中。遠藤のプレーを参考にしながら、湘南での完全復活やパリ五輪出場を目指しているはずだ。