鎌田大地 写真:Getty Images

 ラツィオ所属MF鎌田大地は、今月10日にセリエA(イタリア1部)第28節ウディネーゼ戦を控える中、クラブ幹部に退団の意思を伝えた可能性が浮上。DF板倉滉、FW福田師王擁するボルシアMGが移籍先候補に挙がる一方、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表メンバー落選も現実味を帯びている。

 アイントラハト・フランクフルト在籍時、MF長谷部誠とともにUEFAヨーロッパリーグ優勝を成し遂げた鎌田。昨年夏にミラン移籍破談を経てラツィオへ加入も、今季リーグ戦でここまで8試合のスタメン出場。マウリツィオ・サッリ監督のもとで出場機会を確保できていないだけに、今年6月に契約満了により退団する可能性が以前から報じられていた。

 するとイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は10日、日本人MFの去就について「鎌田はいつも真剣にサッリ監督を困らせようと努めるが、同時にセリエA挑戦1年目に失望している」とした上で、「3年の契約延長オプションは行使しない。彼はクラブに対して今夏退団という決断を伝えた」とリポート。

 「鎌田はブンデスリーガ復帰を望んでいるため、トルコ1部ガラタサライ移籍を保留した。ここ数日間にわたり、ボルシアMGと接触した」と、選手側の動向もあわせて伝えている。

 移籍先候補であるボルシアMGは、1970年代にブンデスリーガを5度制した古豪。過去に奥寺康彦氏や大津祐樹らを擁していたほか、現在は板倉が主力センターバックとして活躍。今季はリーグ戦25試合を終えて6勝9分10敗と、2部自動降格圏の17位マインツから勝ち点11差の12位に沈んでいる。

 なお、ボルシアMGの補強を巡っては、柏レイソルに対する日本代表FW細谷真大の獲得オファー提示が報じられたほか、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)への関心も取り沙汰されていた。日本人選手の獲得に注力しているとみられるだけに、鎌田とボルシアMGの動向に注目が集まる。