谷晃生 写真:Getty Images

 黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月9日開催の明治安田J1リーグ第3節で、鹿島アントラーズ相手に1-0で勝利。ガンバ大阪から期限付き移籍により加入のGK谷晃生が、新天地での厳しさやルールを語っている。

 昨季J2覇者の町田は、先月24日に行われたJ1開幕節のガンバ大阪戦で1-1と引き分け。第2節の名古屋グランパス戦で今季初勝利を挙げると、鹿島戦では前半からプレー強度の高さで相手を圧倒。粘り強い守備で、FW平河悠の先制ゴールによるリードを最後まで守り抜き、連勝を飾った。

 開幕から3試合続けてフル出場と、正守護神として期待を寄せられる谷は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月11日配信開始の「やべっちスタジアム」に登場。特別企画「クラブの魅力を引き出すっち」で矢部浩之さんと対談しているが、冒頭で「好青年やな。初対面やけど、ずっとニタニタしているね」と突っ込まれると、「ずっと基本こんな感じなので」と言葉を返している。

 新天地の町田で、黒田監督から厳格な指導を受けているという谷。同クラブの特徴を訊かれると、「甘さやぬるさを一切良しとしないと、黒田監督はキャンプからずっと口にしている。甘さ、ぬるさをピッチ内外で見せると、試合に絡めなかったりする。評価で厳しいものがある」と語る。

 これに対して、矢部さんが「部活じゃないけど、その延長線で厳しくやっているかもね」と私見を述べると、同選手は練習中のルールに言及。「良い意味でプロっぽくない。他クラブにはない唯一無二な感じがする。練習と練習の合間をできるだけ速く移動する。そこの速さは他クラブにはない。メリハリがあるので、練習もスムーズに進む」と、G大阪を含めた他クラブとの違いを明かしたほか、「守備もフォワードから全力でプレッシャーをかけに行く。ゴール前でもボールから逃げないようにと徹底されている。守備への意識はすごく強固」と、公式戦でのプレーについても語った。

 G大阪との古巣対戦では、ボールをキャッチした後ピッチに倒れ込むなど、遅延行為で注目を集めた谷。本人のコメントを踏まえると、町田ではチーム全体の約束事が徹底されているという印象だ。