今月9日開催の明治安田J1リーグ第3節では、アルビレックス新潟が名古屋グランパスを1-0で下したほか、FC東京がヴィッセル神戸相手に1-2と逆転負け。両クラブの元監督であるアルベル・プッチ・オルトネダ氏が新潟のビルドアップを称える中、FC東京サポーターからはピーター・クラモフスキー現監督の去就も含めて、否定的な意見も挙がっている。
Jリーグファンの間で反響を呼んでいるのは、新潟対名古屋における前半26分のシーンだ。新潟はゴールキックからパスを何本も繋ぎ、名古屋のプレスを交わして敵陣に侵入しているが、「パスコースを切られた選手がフリーになる」という概念のもと、適切なタイミングで3人目のサポートがある。
当該シーンはおよそ100秒間の動画により、X(旧ツイッター)で拡散。するとアルベル元監督本人が10日、動画投稿を引用した上で「Good Job.」と称賛。これには「ありがとうございます」「全てはアルベルさんが情熱を持って指導してくれたおかげ!」といった感謝のメッセージが多く寄せられている。
ただ一方で、FC東京の一部ファン・サポーターからは「アルベル、うちはなぜできないのでしょうか?困っています…」「FC東京もこういうサッカーやりたかったけど…」「新潟はアルベルの遺産が残っていて羨ましい」といった声が。今季開幕から2分1敗と白星がないだけに、クラモフスキー監督解任論も湧き起こっている。
元バルセロナ指導者という肩書きを持ち、日本サッカー界に同クラブのメソッドを持ち込んだアルベル氏。松橋力蔵現監督のもと、アルベルサッカーの面影が残る新潟のプレースタイルを見て、FC東京サポーターは複雑な心境を抱いているようだ。