株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関SHIBUYA109 lab.が、2024年1月に2024年、2025年卒業予定の大学生438人を対象にキャリア観を調査し、その結果を公表しました。

大学3・4年生が、働き方・キャリアについてどのようにとらえているのかをみていきましょう。

仕事をめぐるあなたの考えは?

就職活動をめぐって「バリバリ働いていきたい」とこたえた人は、単一回答で、全体の49.1%。その「バリバリ」がどんなイメージなのかを複数の回答からいくつか選んでもらうと、「平均以上の年収を得る(48.4%)」「自分の稼ぎで生活ができる(46.0%)」「自分の稼ぎで好きなものが買える・好きなことができる(43.7%)」が上位に並んでいます。

Z世代にとって「バリバリ働く」とは、プライベートや自らのライフプランを意識しながら「自立した生活をする経済力を得るための働き方」だととらえられているようです。

一方で、かつての「バリバリ」仕事をこなすイメージである「出世を目指す(42.3%)」「休みを返上して働く(30.7%)」「出産・結婚などを機に会社を辞めない(27.9%)」なども選ばれています。

理想は人生を充実させるために働くこと?

バリバリ働くイメージを自由に答えてもらうと「努力が認められて、それに見合った報酬や対価が支払われること」「日々成長を目指しながら働くこと」「仕事とプライベートを両立しながらも6:4の比率くらいで仕事を大事にする」というコメントが寄せられているといいます。

さらに、自由回答をテキストマイニング(画像上/定型化されていない文章データをフレーズや単語に分解して詳細に解析すること)してみたものをみると、「残業」「プライベート」などの言葉が並ぶものの、「キャリアアップ」「積極的」など言葉も挙がっているようです。

この結果からも、がむしゃらに仕事やキャリアだけに身を奉じるような働き方だけを「バリバリ」「精力的」だとはとらえずに、プライベートとバランスをとりながら、仕事に対するマインドや充実度を重視したイメージが抱かれていることがわかります。

この調査では、「年収は良かったとしても、幸福度はどうなんだろう? と考える。イキイキ働けてお金がそこそこ貰える仕事が良い。プライベートの時間も欲しい(大学4年生男子)」、「プライベートを楽しみたくてお金が欲しいと思うので、お金のためにプライベートを捧げたくない。家庭も欲しい(大学4年生男子)」といった声が挙がっているということです。