セイコーウオッチの「セイコー プレザージュ」から、新デザインシリーズ「クラシックシリーズ」が、6月8日(土)より国内と海外で順次発売する。

この新しいシリーズは、日本の伝統的な工芸品や衣服など、日常を彩るものに用いられた色彩や素材、質感などの「用の美」に着想を得て、そのしなやかさを表現したシリーズだ。

「用の美」のしなやかさを表現した腕時計

「セイコー プレザージュ」は、100年を超えるセイコーの腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信するウオッチブランドだ。

機械式腕時計に関心の高い人々から、その独自の世界観が高い評価を得ている。

華飾を削ぎ落したケース

「クラシックシリーズ」のケースデザインは、デュアルカーブガラスを採用し、柔らかな曲面で構成している。

中心に向かって緩やかに丸みを帯びたダイヤルと呼応し、つい触れたくなるような柔和な雰囲気を醸し出す。

着け心地の良さを究める

そして同シリーズでは、1970年代に多く見られた腕時計のブレスレットから着想を得て、優美な多列ブレスレットを新たに開発した。

両面に丸みを帯びた細かいこまを採用することで、手首に柔軟になじむとともに、肌に接する面積を減らし、快適な着け心地を提供する。

「絹」のような質感のカーブダイヤル

古くから日本では、軽くて丈夫な絹織物が暮らしの中に取り入れられてきた。絹は柔らかな質感や美しい光沢をもち、現代でも着物やハンカチ、ネクタイなど、さまざまな分野に使われている。

同シリーズは、丸みを帯びたカーブダイヤルに、日本人の暮らしを彩ってきた絹のような質感の繊細な型打ち模様を施した。

デイト表示付きの3針モデルのダイヤルは、高級感のある柔らかな絹織物の織目をイメージしている。

そして、心臓部のてんぷの動きが窓から見えるオープンハートのモデルは、ランダムに配置した放射状のパターンで生糸の質感を表現した。

さらに、インデックスの上面や、秒針と分針の先端も、ダイヤルの球面に合わせて緩やかに曲げている。

日本の伝統色を採用

絹は様々な色に染めることができ、時代によって流行した色も異なった。同シリーズでは、繊維そのものの色である「素色(しろいろ)」に加え、日本の伝統色をダイヤルに採用した。

江戸時代に流行した、深みのある緑褐色の「仙斎茶(せんさいちゃ)」や、淡い柿色の「洗柿(あらいがき)」、僧侶の衣服にも使われていた灰色がかった黒色の「墨色(すみいろ)」が、美しい光沢感をもつダイヤルを彩る。

この「セイコー プレザージュ」クラシックシリーズは、デイト表示付きの3針モデルとオープンハートモデルの2種類を用意している。

3針モデルのカラーは素色、仙斎茶、 洗柿の3種類で、価格はいずれも132,000円だ。

オープンハートモデルの方は、カラーが素色と墨色の2種類となっており、価格はどちらも154,000円となる。

日本らしいデザインが、腕元を優美に彩ってくれそうだ。

「セイコー プレザージュ」クラシックシリーズ
発売予定日:6月8日(土)

(田原昌)

※表示価格は全て税込
※リリースの内容は3月7日時点の情報。予告なしに変更になる場合あり