吉田達磨監督 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは9日開催の明治安田J2リーグ第3節で、ブラウブリッツ秋田に1-2で敗北。開幕から3連敗を喫しただけに、ネット上では吉田達磨監督解任論が噴出。J1名古屋グランパスの長谷川健太監督、J3ツエーゲン金沢の伊藤彰監督とともに「今季解任第1号」の候補に挙がる中、ファン・サポーターの間では吉田監督の発言に注目が集まっているという。

 昨年8月にベニャート・ラバイン監督を解任し、吉田氏を招へいした徳島。リカルド・ロドリゲス、ダニエル・ポヤトスと続いたスペイン人路線から転換した中、昨季は「J1昇格」というクラブ目標から程遠い15位という結果に終わっていた。

 そして吉田監督体制のもとで迎えた今季も、開幕節のヴァンフォーレ甲府戦で1-5と大敗を喫すると、第2節の鹿児島ユナイテッドFC戦でも1-2と黒星。そして鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで行われた秋田戦では、後半に風下で不利な中、2ゴールを奪われて逆転負けを喫した。

 Jリーグ公式サイトや一部報道によると、吉田監督は後半の戦い方について「セットプレーが増えることや風が強くなる中でボールを蹴り込まれる。できるだけ蹴り込ませないこととファウルをしないことを伝えた」と語った模様。相手のゴールキックから主導権を握られていただけに、選手には試合途中で「全部蹴れ」と指示を出したという。

 この「全部蹴れ」という言葉が、X(旧ツイッター)上では話題に。「徳島の特色とは?」「後半見ていて細かいパスで繋いで行くのかと思いきや、まさかの全部蹴れの指示を出してたのには呆れた」「全部蹴れってあまりにも無策」などと批判が相次いでいるほか、「吉田達磨out」というハッシュタグ付きのコメントも見られる。

 J2は今季から20クラブでの争いに改められたほか、下位3クラブが自動降格。規定変更により、例年よりも早めの解任ブースト発生も予想される中、吉田監督の手腕が疑問視されている。