FW古橋亨梧(セルティック)やFW上田綺世(フェイエノールト)など、ストライカーが所属クラブで苦しんでいる日本代表。今月14日に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の代表メンバー発表を控える中、解説者の林陵平氏がFW小川航基(横浜FCからオランダ1部NECナイメヘンへ期限付き移籍中)の招集を推奨。NECのクラブ幹部は同選手の去就について語っている。
現在26歳の小川はジュビロ磐田でプロキャリアをスタート。横浜FC在籍時の2022シーズンに26ゴールを叩き出してJ2得点王に輝き、翌2023シーズンもJ1の舞台で活躍。昨年6月に横浜FCからナイメヘンへ期限付き移籍すると、海外挑戦1年目からレギュラーに定着。ここまでリーグ戦22試合の出場で7ゴールをマークする中、先月27日に行われたオランダカップ準決勝戦でもゴールを奪い、チームを勝利に導いた。
オランダで結果を残しているだけに、ファン・サポーターの間では小川の日本代表入りを望む声が噴出。かつて東京ヴェルディや町田ゼルビアなどJリーグ複数クラブでプレーしていた林氏は先月、ヴィッセル神戸OB那須大亮のYouTubeチャンネルに出演。「これからの日本代表について」と題した対談企画で、小川の特徴について上田と比較しながら以下のようなコメントを残している。
「サイズがあるFWが、今日本にはあまり出てきていない。上田綺世はジャンプとか能力は高いけど、元々サイズがある選手という意味では、背が高いけど足元の技術もあって、ゴール前の感覚もしっかりしている小川を(代表戦で)見てみたい」
代表入りの可能性もある小川だが、クラブ内でも高い評価を受けている模様。ナイメヘンのテクニカルディレクター(TD)を務めるカルロス・アルバース氏は今月1日、オランダメディア『NOS』のインタビューで「(小川の買い取りオプション行使について)今月中に決断を下す予定だ」と語るなど、完全獲得へ意欲を覗かせた。
AFCアジアカップの舞台で、上田以外のストライカーが結果を残せなかっただけに、依然としてFW問題がつきまとう森保ジャパン。林氏のコメントが物語るように、小川に対するファン・サポーターの期待が高いことは確かだ。