チェ・ゲバラがプリントされた古いTシャツ、90年代のシャツや帽子……ウィンドウディスプレイが何十年も変わらない時が止まった店がアイルランド・コーク市に存在するという。

 アイルランド紙「CorkBeo」によると、この街で最も古い場所のひとつに、何十年も前から変わらない「マッカーシー」という店がある。20年以上前に閉店したと思われるが、地元ではいつからその店があり、いつ閉店したのか覚えている人はいない。

 1995年にBuildings of Irelandが記録したところによると、この3階建ての建物は1850年頃に建てられたものだという。その記録と一緒に掲載された写真には、現在と同じものを展示した店が写っている。

 この店はグーグル・マップで見ることもできる。アーカイブでは、2009年まで建物は黄色だったが、2011年に青く塗り替えられている。ただし、展示されている商品はまったく変わっていない。

 近隣の人々によると、この店は経営者の死後に親族が引き継いだが、彼らが引っ越したため、放置されているとのこと。しかし、正確なことは何もわかっていない。

グーグルマップで見られる時が止まった謎の店… 地元住民「オープンした記憶がない」 経営者不明、市役所にも記録なし
(画像=画像は「CorkBeo」より,『TOCANA』より 引用)

 というのも、コーク市役所の広報担当者によると、市はこの施設に関連する情報を持っていないからだ。廃墟登録にも空き家リストにも載っていないという。

「Corkbeo」の調査によると、この店に言及しているオンライン上の唯一の文献は、地元のミュージシャン、ジミー・クロウリーが書いた2017年の「Irish Times」の記事だという。

 その中で彼は、「古着やつば広帽子、60年代の子供たちに愛されていた緑のミリタリージャケットを売っていた」と述懐している。

 地元の人によると、80年代半ばにそこで陸軍の余剰品が売られていたのを覚えているそうで、ドイツ軍のパーカーとアメリカ軍の軍服を買った人もいるという。

グーグルマップで見られる時が止まった謎の店… 地元住民「オープンした記憶がない」 経営者不明、市役所にも記録なし
(画像=画像は「CorkBeo」より,『TOCANA』より 引用)

 しかし、多くの人は「80年代からここにいますが、正直なところ、オープンした記憶がまったくないんです。誰が所有しているのかもわからないし、誰も見たことがない」「子供の頃に入った記憶はあるけど、店員は覚えていない」と話しており、なんとなく存在は覚えているが、かなり曖昧な記憶しかない。

 この店の所有者は結局いまもわかっておらず、「Corkbeo」は引き続き調査を行っているという。

 もしかしたら、読者の住む街にもそんな不思議な店がどこかに隠れ潜んでいるかもしれない。

参考:「CorkBeo」

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提供元・TOCANA

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