街着としてのファッション性も備えながら、機能は本格的な登山仕様。

メイドインジャパンの工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」は、世界的アウトドアブランドにも生地を提供する北陸の合繊メーカー「カジレーネ」が手掛ける素材を使用した、“晴雨兼用”の「超高密度ナイロンのウォータープルーフマウンテンパーカー」の販売を開始した。

「ファクトリエ」の晴雨兼用マウンテンパーカー

同商品の特徴は耐水圧は「20,000mm」の生地。一般的なレインウエアの約2倍の防水性だ。超極細の糸を超高密度に織りあげることで水の侵入を防ぐ。

さらに、“完全防水”を実現するために、ミシンで縫製した全ての箇所に内側から「止水テープ」を当てた。

この生地は水を弾くだけでなく花粉が落ちやすいというメリットも*。バサッと払うだけで室内に花粉を持ち込まずに済む。

防風・防水でも蒸れずに快適

そして、「蒸れにくさ」も本格登山仕様だ。湿気を放出する「透湿性」は、登山用レインウェアでも「10,000g/平米・24h」あれば充分だが、同商品は「透湿度:20,000g/平米・24H」を実現。

そのうえ内側の素材には極小の凹凸があり、肌離れがいい。

ノウハウが詰まったディティール

アームホールは肩と袖のつなぎ目がない1枚仕立て。編み目から雨の侵入を防ぐためのプロフェッショナルな仕様に。

背面は背中心で縫製することで極限まで縫い目を無くし、トレンチコートなどに採用されるラグランスリーブのようなパターンのため、どんな体型の人にも合うように設計している。

立ち上がりにこだわったフード

パーカーとして重要な“フード周り”の立ち具合には特にこだわった。首周りのボタンを上まで留めるとフードが立体的に立ち上がり、男らしい雰囲気になる。

度・形にこだわった機能ポケット

ポケットは表に4つ、内側に3つ。これまで、あらゆるマウンテンパーカーを手掛けてきたから、ポケットの位置にもこだわった。

バスト下のファスナーポケット口はやや斜めに傾斜させ、バックパックを背負いハーネスを付けても干渉しない。

サイズが異なるダブルジップ

さらに、持ち手の長さが上下で異なるダブルジップを採用。上のファスナーは引きやすいように大きめを採用する一方、下側は小ぶり。これはファスナーを締めた際、できるだけ引き手が見えないようにするためだ。

冷気や雨の侵入を防ぐアジャスター

フード口には引っ張るだけで調整できるアジャスターを設置。筒状のラバー素材を採用することで軽量化とスマートな見た目に。腰や裾もアジャスターを搭載した。

袖先にはベルクロタイプのアジャスター、フード後ろにもベルクロのアジェスターを設け、雨風の状況によって視界の広さを調節可能にした。

加えて、伸縮素材も入れることで、ベルクロを締めた状態でも袖をたくし上げることができる。

同商品はユニセックス展開でS・M・Lの3サイズ展開に、カラーはベージュ・カーキ・ネイビー・ブラックの4色を用意。価格は37,950円（税込）となっている。

活躍シーンが多いマウンテンパーカーは、シンプルながら機能やディテールにこだわった一着を選びたい。

（hachi）

*検査機関で実証済