日本サッカー協会 写真:Getty Images

 日本サッカー協会(JFA)は3月7日に理事会を開催し、2024年度の役員人事を決定。理事15名および監事1名が選任されている。その中で、現会長の田嶋幸三氏(66)が名誉会長に就任する予定であることが分かった。これを受け、SNSでは驚きの声や疑問視する意見が多く挙がっている。

 なお、新たな会長には現専務理事で元日本代表DF宮本恒靖氏(47)の就任が決定している。さらに、WEリーグのアルビレックス新潟レディースに所属する元なでしこジャパンFW川澄奈穂美が、現役選手としては初めて理事を務める予定だという。

 2024年3月末でJFAの会長を退くことが決定していた田嶋氏。同氏が名誉会長に就任予定であることを受け、X(旧Twitter)では「名誉会長だと!?」「なぜ完全に外さないのか」など、驚きや疑問のコメントが多く寄せられている。

 田嶋氏は2016年3月27日に行われたJFA理事会で第14代会長に就任。2018年4月に再任を果たしている。同月7日、FIFAワールドカップ(W杯)のロシア大会が約2ヶ月後と迫る中、会長の専権事項として当時日本代表監督を務めていたバヒド・ハリルホジッチ氏を解任。異例のW杯直前解任で日本サッカー界に激震が走った。

 また、JFAは2022年12月28日にカタールW杯でサムライブルーを指揮した森保一監督との契約延長を発表。日本代表監督は成績不振などの場合を除き、4年ごとに交代するのが通常でW杯後も続投するのは初めてのケースだった。田嶋会長が下したこの決断には賛否両論様々な意見が飛び交っていた。

 4月から新たに宮本氏が会長に就任するJFA。日本サッカー界は今後、どのように変化していくのだろうか。