鈴木優磨 写真:Getty Images

 今月9日に明治安田J1リーグ第3節のFC町田ゼルビア戦を控える鹿島アントラーズ。FW鈴木優磨らがチームを引っ張る中、同クラブOBの内田篤人氏が優勝するクラブの特徴を語っている。

 かつて内田氏や小笠原満男氏ら豪華メンバーを擁する中、J1リーグ3連覇という偉業を成し遂げた鹿島。内田氏がシャルケへ移籍した後も、AFCチャンピオンズリーグ優勝、FIFAクラブワールドカップ準優勝と国際舞台で結果を残していたが、2019シーズン以降はタイトルと無縁に。昨季もJ1で5位という成績に終わると、シーズン終了後に岩政大樹監督がチームを離れた。

 鹿島が2024シーズンのタイトル獲得を目指す中、内田氏は現在セリエA(イタリア1部)で首位を独走するインテルに着目。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第172回で、インテル所属FWラウタロ・マルティネスが今季ここまでリーグ戦で23得点とゴールを量産していることが紹介されると、MCの野村明弘アナウンサーの「インテルもそうですけど、強いチームには点を取るストライカーがいますよね」という言葉に対して「そりゃそうですよ」と反応。

 「優勝争いができるチームはたくさんあるけど、優勝できるチームは限られてくる。(前者と後者の違いは)点を取れる選手がいるかいないかだと思う」と、タイトルを獲得するための必要条件を語る。

 さらに内田氏は野村アナから「常勝軍団の鹿島にいた内田さんにとって、つねに勝ち続けるチームに一番大事なことは?」と訊かれると、少し時間を置いた上で「チーム内の競争は絶対に大事なのかなと。あとは柱がいた方が良い。小笠原満男とか。あの人は引っ張るとかじゃない。ひとりでやっているけど、(周りの皆が)それについて行く。俺らが勝手について行っただけ」と、鹿島時代の先輩の人柄にも言及した。

 なおJリーグ屈指のストライカーである鈴木は2022年1月の鹿島復帰時、同クラブのレジェンドである小笠原氏が付けていた背番号「40」を引き継いだ。町田ゼルビアへ完全移籍した元日本代表DF昌子源の後釜確保など、編成面での課題を抱えているとはいえ、鈴木の出来やピッチ内外での振る舞いが今季の成績を左右されると言っても過言ではない。