今月10日に明治安田J2リーグ第3節の藤枝MYFC戦を控えている大分トリニータ。GK西川幸之介、GK濵田太郎らとポジション争いを繰り広げる韓国人GKムン・キョンゴンが、4年ぶりに大分へ復帰した理由を語っている。
現在29歳で身長187cmとサイズが大きいムン・キョンゴンは、2017年8月から2020シーズン終了まで大分でプレー。2018年の天皇杯2回戦(対レノファ山口)でプロデビュー。2020年にはGK高木駿(現北海道コンサドーレ札幌)からレギュラーを奪ってJ1リーグで17試合に出場も、兵役を控えていたこともあり、同年限りでチームを離れた。
大分退団後は大邱FCや安山グリナースFC、済州ユナイテッドFC、韓国国軍傘下の金泉尚武FCでプレーしていたムン・キョンゴン。韓国メディア『インターフットボール』は今月7日に同選手への独占インタビュー記事を掲載している。
これによると、ムン・キョンゴンは韓国国内クラブに在籍した3年間について「3年のうち1年半は休んでいた。怪我の影響が大きかったし、正直悪い記憶が多いね。大邱にいた時は手の甲と指を骨折して半年休んだし、金泉尚武時代は肩の脱臼で7カ月休んだ。韓国での生活は本当に残念だったよ」と、怪我に泣かされた過去を回顧。
大分復帰を決断した理由を訊かれると、「僕が韓国に戻った後も(大分のクラブ幹部は)ずっと連絡してくれたんだ。除隊1年前に連絡が来たし、強化部は訪ねに来てくれたね。Jリーグに戻りたいという気持ちがある中で、自分自身が元々いた場所であり、成長できたチームでプレーしたかったんだよ」と、2020年の退団後も大分に恩義を感じていたことを明かしたという。
またムン・キョンゴンは2020年までと現在の大分の違いについて「当時の監督(片野坂知宏)が違うクラブ(ガンバ大阪)へ行ったけど、また戻って来た。チームの平均年齢が若くなった中で、(以前大分でチームメイトだった選手が)4,5人くらい残っている」と語るとともに、「故郷に帰って来た感じがするよ。J1昇格にむけて全力を尽くしたいし、期待されている中でたくさんプレーしたいよ」と、大分復帰1年目に懸ける思いも語った。