林大地 写真:Getty Images

 かつてサガン鳥栖でプレーしていた東京五輪日本代表FW林大地は、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からドイツ2部ニュルンベルクへ期限付き移籍中。MF奥抜侃志とともにプレーしているが、今季終了後の去就が不透明だと現地で報じられている。

 鳥栖やSTVVで絶対的ストライカーとして活躍していた林は、昨年6月にニュルンベルクへ加入。ドイツ2部リーグ第2節ハノーファー戦から4試合連続スタメン出場で2アシストと新天地で好スタートを切ったものの、アキレス腱を痛めて戦線離脱。昨年10月の復帰以降はリーグ戦8試合出場で2ゴールをマークもほぼ全試合で途中出場と序列を下げると、今年1月末に再びアキレス腱を負傷している。

 ニュルンベルクが現在も林を欠く中、ドイツメディア『in Franken』は今月7日に同クラブ所属選手の去就を特集。「すでに今夏退団が決まっている選手」として林ら3選手を挙げると、日本人ストライカーについて以下のように綴っている。

 「彼は怪我の影響もあり、ニュルンベルクではまだブレイクしていない。ドイツ2部で13試合に出場しているが、つねに途中出場か途中交代だ。2ゴール2アシストをマークしているが、彼とニュルンベルクの関係が来季以降も続くか不透明だ」

 なおドイツメディア『liga-zwei』は今年2月上旬、負傷離脱している林について「一刻も早く、自分自身をアピールしなければならない」とした上で、「13試合出場で2ゴール2アシストという結果であるだけに、彼はクラブ内で批判的に見られている。ニュルンベルクは今年1月、FWセバスティアン・アンデルソンを獲得している」とリポート。ライバルの加入により、厳しい立場に置かれている現状を伝えていた。

 2022年3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦を最後に、日本代表メンバーに名を連ねていない林。東京五輪の舞台でともに戦ったMF三笘薫(ブライトン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)が欧州トップレベルにいるだけに、自身の現状に不甲斐なさを感じているかもしれない。