元柏レイソル所属選手のFWペドロ・ハウル擁するブラジル1部コリンチャンスは今月7日、徳島ヴォルティスからブラジル人DFカカを期限付き移籍により獲得したと公式発表。現地メディアが両クラブの契約内容を報じている。
カカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手として活躍していたが、2023年5月以降は全試合でメンバー外と序列を下げていた。
その後、同選手は同年7月に徳島からアトレチコへ移籍して以降、公式戦で20試合に出場。母国で出場機会を取り戻していたが、今季はここまで全試合でベンチ外と一転して厳しい立場に。ブラジルメディア『um dois esportes』は今年1月22日に「アトレチコへの期限付き移籍期間は今年6月までだが、幹部の交代により、カカは自身の立場を失った。アトレチコが彼を公式戦で起用しない理由は、公式戦30試合以上の出場で完全獲得を余儀なくされるからだ。350万ドル(約5億2000万円)を支払わなければならない」と、出場機会激減の理由を綴っていた。
するとブラジルメディア『グローボ』が先月21日に「2024シーズン終了後までの期限付き移籍により、コリンチャンスはカカと個人合意」とリポート。先月末にクラブ間合意が報じられると、コリンチャンスは今月7日に同選手の獲得を公式発表している。
また『グローボ』によると、コリンチャンスの契約には200万ドル(約3億円)の買い取りオプションが盛り込まれているとのこと。オプション行使の場合、コリンチャンスが同選手の保有権の60%を取得するという。
FWジョー(元名古屋グランパス所属)の古巣であるコリンチャンスは、過去に7度ブラジル1部リーグを制覇。ただ2023シーズンはサントスやECバイーア等との残留争いに巻き込まれ、13位という結果に終わっている。