ポルトガル1部スポルティングCP所属の日本代表MF守田英正は、今月7日開催のUEFAヨーロッパリーグ(EL)アタランタ戦でスタメン出場。先月29日のベンフィカ戦後にはMFブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)やMFマテウス・ヌネス(マンチェスター・シティ)などから称賛されたことで注目を浴びる中、代表OBの内田篤人氏が守田の去就に言及した。
守田は川崎フロンターレ、CDサンタ・クララを経て、2022年夏にスポルティングCPへ完全移籍。加入1年目の2022/23シーズンからポルトガル1部リーグ戦でコンスタントに先発出場すると、今季はMFマヌエル・ウガルテの退団もあり、中心選手として活躍。先月29日開催のポルトガル国内カップ戦(対ベンフィカ)では、ボール奪取や効果的なパスなどで存在感を発揮。ビッグクラブでプレーする選手たちからインスタグラムを通じて称賛メッセージが寄せられたことで話題になっていた。
そんな守田の今後については、ポルトガル紙『ア・ボーラ』が先月21日に「スポルティングは守田の代理人である本田弘幸氏に対してオファーを提示済み。両者が合意し、すでに契約延長が完了している可能性がある」とリポート。
両者の現行契約は2026年6月に満了を迎えるほか、年俸は50万ユーロ(約8100万円)とクラブ内で中間レベルにあるが、契約期間が2年延長されるほか、年俸は75万ユーロ(約1億2000万円)にまで引き上げられる見込みだという。
スポルティングCP残留との見方が強いものの、内田氏は守田のステップアップ移籍を予想。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第172回で、話題がFWヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティングCP)の移籍報道に及ぶと、「ポルトガル(のクラブからは)引き抜きやすいだろうね。(ビッグクラブのスカウト陣が)ギェケレシュを視察しに来ているついでに『守田いいな、この選手獲りたいな』ということがあると思う」と、日本代表の後輩にもステップアップ移籍の可能性があると主張。
スポルティングCP率いるルベン・アモリム監督にも、MF遠藤航擁するリバプールやマンチェスターU行きの可能性が報じられていることも話題に挙がると、MCの野村明弘アナウンサーは「アモリム監督が守田も一緒に連れて行ってくれたら。監督は守田のことを相当気に入っているみたい」とコメント。
これに内田氏は「当然気に入るでしょう。俺もサイドバックとボランチの関係性だったら、『守田君、すごい楽だろうな』と思う。ボール捌いてくれるし、時間作ってくれるし。守備の強度が高い」と日本代表の後輩のプレースタイルを高く評価した。
契約延長が報じられている守田だが、新契約締結の場合でも年俸416万ポンド(約7億5000万円)を受け取っているとみられるMF三笘薫(ブライトン)をはじめ、他の日本代表選手よりも条件面で劣る。スポルティングCPで好調を維持しているだけえに、プレミアリーグなど欧州主要リーグへの移籍により、高額年俸を受け取るチャンスがあるかもしれない。