国指定名勝の料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」では、武家文化としても発展した「能」を旧大名家の能舞台にて鑑賞できる食事付きプランを3月5日(火)より販売開始した。

能公演の開催日は6月13日(木)、6月14日(金)の二夜連続。約100畳の大広間と名勝庭園が一体となった旧大名家の舞台を堪能しよう。

「大廣間 御前能」を文化財建物の舞台で開催

江戸時代に徳川幕府は能を武家の式楽(公式の場での音楽)と定めたため、大名の屋敷には能舞台が設けられ、行事の際には能が演じられてきた。柳川藩主であった立花家も「喜多流」の能を守っていた。

殿様屋敷として建てられた「柳川藩主立花邸 御花」には、現存する文化財建物の中に能舞台が残っており、令和の時代にも大名家の嗜みをより間近に感じることができる場所だ。

今回は、かつて殿様が嗜んでいたような体験を再現し、立花家と能の歴史的背景を感じながら、非日常の感動を提供したいという思いからプランを企画した。

迫力ある能を間近で楽しめる演目・企画を用意

演目は13日(木)「杜若」、14日(金)「春日龍神」 狩野了一。約100帖の大広間に能舞台を作り、文化財と一体となった迫力のある能を間近に楽しめる。

また、能楽師による「能の楽しみ方」の話をはじめ、受け継がれてきた神聖な能舞台にゲストが立って面をかけるなどの能に触れる体験も予定しており、初めての人も楽しめる内容。体験は挙手制で数名の人に体験してもらう。

6月13日「杜若」見どころ

「杜若」では『伊勢物語』の「東下り」に詠み込まれた和歌から描かれた物語を、杜若の精が優美な舞で表現する。杜若の精は、許されぬ恋をした在原業平と高子の后のふたりでもあり、そして歌舞の菩薩でもあるという、万華鏡のように幾重にも重なり合っていくような不思議な初夏の一夜へゲストを誘う。

6月14日「春日龍神」見どころ

「春日龍神」は今年の干支でもある「龍神」が登場し、華やかで派手な立ち回りが楽しめる演目。今、自身のいる場所で道を求めることの大切さを教えるようなところもあり、生き方について考えさせられる演目だ。壮大なその世界観をシテ1人で表現するという能らしい演目となっている。

晩餐会では能から着想した限定会席料理に舌鼓

「柳川藩主立花邸 御花」の料理は数々の貴賓をもてなしてきた伝統を守りながらも、常に新しさを追求している。同プランの会席料理は能から着想した、能公演限定の会席料理を特別に用意する。

この機会に、迫力のある能と特別な会席料理とともに、歴史を感じる一夜を過ごしてみては。

大廣間 御前能
開催日時:6月13日(木)、6月14日(金)18:00〜21:00(予定)
会場:柳川藩主立花邸 御花
所在地:福岡県柳川市新外町1
価格:食事付きプラン 1名36,300円〜(税込・サービス料込)
宿泊プラン:1名2食付き 74,710円〜(1名1室の場合、税・サービス料込、宿泊税込)
定員:各60名

(hachi)