パワハラやセクハラ、モラハラなどのほか、最近では「マルハラ」も話題になり、ハラスメントの種類が多様化しています。
株式会社ライボの調査機関「Job総研」では、587人の社会人男女を対象に「2024年 ハラスメントの境界線調査」を実施し、その結果を発表しました。
8割以上がハラスメントに敏感になっている
職場でのコミュニケーションの際の、ハラスメントの意識に関する設問では、「とても敏感になっている」が22.8%、「敏感になっている」が24.9%、「どちらかといえば敏感になっている」が33.6%で、「敏感になっている派」は8割以上の結果となりました。
年代別に見てみると、40代の「敏感になっている派」が87.1%で最多となり、次いで50代が86.8%、30代が82.1%、20代が73.4%となり、どちらかというと年代が上のほうがハラスメントに敏感になっているようです。
過半数が「ハラスメントを気にしすぎ」と回答
ハラスメントの風潮への意識について聞いたところ、「気にしすぎだと思う派」は56.8%となり過半数を占める結果に。内訳としては、「とても気にしすぎだと思う」が10.9%、「気にしすぎだと思う」が13.5%、「どちらかといえば気にしすぎだと思う」が32.4%となっています。
年代別では、40代の「気にしすぎだと思う派」が63.4%で最も多い結果に。50代の57.8%、20代の54.6%、30代の53.4%と続き、前の設問においてハラスメントに対して敏感な年代ほど、気にしすぎな風潮だと感じていることがわかりました。
時代に合わせようと思っている一方で生きにくさを感じている人も多数
「○○ハラ」の種類が増えている現代について、8割以上は「時代に合わせる」と回答しています。
その一方、ハラスメントの種類が増加していることに対して約7割が「生きにくい」と感じているようです。その理由として「無意識に加害者になっていそうで怖い」「発言が制限されて疲れる」といったコメントも挙がっています。
<参考>
Job総研による『2024年 ハラスメントの境界線調査』を実施 8 割が敏感も 40 代の”気にしすぎ”の声 “〇〇ハラ疲れ”か