1月31日に『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられ、AFCアジアカップ日本代表からの離脱を余儀なくされた所属FW伊東純也。北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバー発表間近である中、一部メディアの報道もあり日本サッカー協会(JFA)への批判が再び湧き起こっている。
伊東は1月末まで森保ジャパンに帯同。31日のバーレーン戦でもベンチに姿を見せていたが、JFAが二転三転した末、2日午後に同選手の代表離脱を公式発表。JFAの田嶋幸三会長は会見で「総合的な判断」などと、離脱の理由について具体的な言及を避けたが、ネット上では「キリングループをはじめ日本代表スポンサーに配慮したのでは」という見方が広まっている。
女性側が刑事告訴し、選手側も女性2人に対して2億円を超える損害賠償を訴えるなど、全面対決の様相を呈している中、伊東は所属先のスタッド・ランスでプレー。フランス1部リーグ戦で元気な姿を見せているだけに、ファン・サポーターからは安堵の声が挙がっている。
ただ一方で、北朝鮮戦で日本代表に選出される可能性は現時点で不透明だ。日本代表公式X(旧ツイッター)アカウントでは先月下旬に「3.21 アジアの闘い、国立で再び。」と題した広告画像がアップされているが、そこに伊東の姿はない。
そんな中、一部メディアの報道によると、伊東本人は代理人弁護士を通じて「最初から巻き込まれたと思っている。代表を外された時、正直納得できなかった」と語った模様。代表離脱が本意ではないとみられるだけに、ネット上では「JFAはなぜ伊東選手を守ろうとしない」「JFAは選手を守れない組織だと国内外に公表してるようなもの」などと、JFAに対する批判が殺到。
「伊東純也を信じない理由は何もない」「日本代表に伊東純也は必要」「北朝鮮戦で招集必至」と同選手の代表メンバー入りを望む声も挙がっているほか、「伊東純也選手と共に戦いたい」というハッシュタグ付きのメッセージも多く見られる。
なお一部報道によると、森保一監督は北朝鮮戦で伊東を招集する可能性について「連絡を取っていない」などと言及を避けたほか、同選手を後押しするコメントは一切しなかったという。北朝鮮戦の代表メンバー発表会見では、「選手を守るかどうか」という点でJFAの姿勢が問われそうだ。