ルクマン・ハキム 写真:Getty Images

 2024シーズンのYBCルヴァンカップが3月6日に開幕した。1stラウンド第1回戦では、初出場となるJ3のY.S.C.C.横浜が、J2の水戸ホーリーホックを1-0で下す大金星を挙げた。この試合では、今シーズンからYS横浜に加入したマレーシア代表FWルクマン・ハキム(22歳)が途中出場してJリーグデビューを飾った。なお、ルヴァンカップは今季から大会方式が大きく変更され、J1、J2、J3の全60クラブが参戦して優勝が争われる。

 J3リーグでは、開幕からここまで2試合連続でベンチ外となったルクマンだったが、ルヴァンカップでは移籍後初のベンチ入りを果たした。多くのマレーシア人ファンが待ち望んでいた瞬間は、後半終盤に訪れた。ルクマンは1点リードで迎えた後半33分、MF脇坂崚平に代わって途中出場。YS横浜は直後の79分に退場者を出して数的不利となるが、長いアディショナルを何とかしのぎ切り、虎の子の1点を守り切った。

 スピードを活かした鋭いドリブル突破を武器とする新星ルクマンは、2020年8月にマレーシアの強豪セランゴールからベルギー1部のコルトレイクに完全移籍。その後、アイスランドのニャルズヴィークへのレンタル移籍を経て、2024年1月にコルトレイクからYS横浜へ期限付き移籍していた。

 2月に行われた新体制発表会で「10ゴールくらい決めて、J2昇格に貢献したい」と話していたルクマン。まずはルヴァンカップ初出場で足跡を残したが、今後はJ3リーグでの初出場と初ゴールが期待される。