植中朝日 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは今月6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・山東泰山戦の1stレグで、FWアンデルソン・ロペスやFWヤン・マテウスのゴールにより2-1で勝利。中国ではFW植中朝日によるペナルティエリアでのハンド疑惑がクローズアップされているが、日本では一部メディアによるヨルダン人主審の批判内容が話題になっている。

 中国で問題視されているのは、前半21分のシーン。山東の選手がコーナーキックのセカンドボールを拾うと、左サイドからゴール前へクロスを供給。これに植中とFWマテウス・パトが競り合う。パトがヘディングで後ろに反らそうとしたが、ボールは植中の胸や左腕に接触。植中は右足でボールを蹴り、ペナルティエリアからかき出したが、ヨルダン人のアドハム・モハマド・トゥマ・マハドメ主審はハンドと判定しなかった。

 すると中国『163新聞』は「AFCチャンピオンズリーグで大論争!相手のハンドは無意味。パトは怒って文句を言った」と主審の判定を批判。「強調しておきたいのは、パトは21分までにペナルティエリアで相手選手に2度倒されたが、いずれもPKと判定されなかったということだ」と綴っている。

 また中国メディア『捜狐』は試合前に「主審はヨルダン人。相手に3本のPKを与えてしまうのではないかと心配だ」という見出しのもと、「AFCアジアカップ決勝のヨルダン対カタールでは、中国人主審がカタールに3本のPKを与えた。ヨルダン人主審が山東に対して不当なペナルティエリアを与える可能性はある」と、中国人ファンの声をもとにリポート。ヨルダンから報復を受けるという論調は日本でも話題になっており、「中国は面倒」「早速グチグチ言われるのか」といった声が挙がる一方で「今日のレフェリングに納得」「あながち嘘ではないかも」という意見も見られる。