セルティック所属FW古橋亨梧は、直近のスコットランド1部リーグ戦2試合でスタメン落ち。オランダ1部NECナインメン所属FW小川航基が結果を残しているだけに、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバー落選の可能性が高まっている。
昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督のもとでゴールを量産し、リーグ連覇や3冠達成に貢献した古橋。しかしブレンダン・ロジャーズ監督のもとで迎えた今季は、ここまでスコットランド1部リーグ29試合の出場で9ゴールと振るわず。1月31日にアイルランド代表FWアダム・イダがセルティックへ加入したこともあり、2月28日開催のダンディーFC戦からベンチを温めている状況だ。
古橋とイダのポジション争いについて様々な意見が挙がる中、セルティックOBのジョン・ハートソン氏は今月、英ポッドキャスト『ゴーラジオ』のサッカー番組に出演した際に以下のようなコメントを残している。
「古橋は直近2試合でベンチスタートとなっていたから、スタメンに復帰できる準備ができているとロジャーズ監督に伝える権利はある。だが個人的な意見として、古橋がスタメンに復帰することはしばらくないと思う。まだイダで行くと思う。確かに古橋は傑出したセンターフォワードだが、ロジャーズ監督はイダの起用法について決断を下したばかりだ」
古橋の出場時間減少を予想したハートソン氏だが、「古橋にとって良いのは、一夜にして悪い選手にはならないということだ。彼には今からシーズンの終わりまでに果たすべき役割がまだあると思う」と日本人ストライカーへのフォローも忘れなかった。
セルティックと同様、日本代表でも古橋は厳しい立場に置かれている。森保一監督はAFCアジアカップでFW上田綺世(フェイエノールト)、FW前田大然(セルティック)、FW浅野拓磨(VfLボーフム)、FW細谷真大(柏レイソル)を招集した。
くわえて横浜FCからNECナイメヘンへ期限付き移籍中の小川が、今季ここまでリーグ戦22試合の出場で7ゴールをマーク。先月27日に行われたオランダカップ準決勝戦で今季11得点目を挙げてチームを決勝へ導くなど、目覚しい活躍を見せている。
森保監督も小川について「代表選手の候補として見ている」と語るなど、代表招集の可能性を示唆。古橋がセルティックでベンチ要員となりかけているだけに、日本代表では小川よりも序列が低いとみられる。