担当者インタビュー
食品容器をメインに取り扱う同社がなぜ釣り業界に参入したのかなど、気になった点を営業企画部 の味岡さんにインタビューしてみた。
着目したきっかけは?
弊社の中でメインに取り扱うのは、食品に関わる容器や包装資材ですが、その中の「バガス素材」を使用した容器の強みである「生分解性で、海においては156日間で分解される」点で、なにか別の形で社会に貢献できないか模索しておりました。そんな中、釣り好きの社員が飛び込みで、大手釣り具の量販店様に売り込みをかけ、海洋ゴミを問題視されていた量販店様の意識が合致して「ベイトバガスパック」の共同開発がスタートし、商品化の運びとなりました。
どんな人に認知してもらいたい?
釣り業界の小売店様・卸店様に認知していただくことも大事ですが、エンドユーザー様に手に取ってもらい、知っていただくことも目的にしています。なぜ、プラスチック製の釣りエサ容器から、この「ベイトバガスパック」への変更を提案しているのかを知っていただくことが大切ですね。
釣り場で使うメリット
この「ベイトバガスパック」は、プラスチック製ではない為、中身が見えないというデメリットを抱えています。しかし、それを逆手に取ると「直射日光を避けられる」という強みにもつながります。
その為、ユーザーの方から、「プラスチックの容器と比べて、エサ持ちがとても良いよ」という嬉しい声をいただいています。そこは釣り人の皆様にメリットだと感じていただけると思います。
来場者の反応
大阪のフィッシングショーということもあり、「関西の釣り具店で採用されているよね」というコメントをいただきました。またブースで、なぜこの商品に切り替えていかなくてはならないのかを説明できたことで、「コストが上がっても、こういった環境配慮型の製品を使っていかなくちゃいけないね」などの嬉しい声をいただきました。
釣り人の心掛けで釣り場の未来は変わる
今回のブース訪問で、釣りが好きな筆者も、改めて釣り場の環境維持に努めていきたいと感じた。「ベイトバガスパック」のような環境にやさしい商品を使いつつ、釣り場で出たごみは必ず持ち帰るなど、当たり前のことを釣り人が心掛けることで、限りある釣り場の未来は変わってくるのではないだろうか。
<河野/TSURINEWS編集部>