新型コロナウイルス感染拡大以降、企業や学校などでデジタル技術を活用したテレワークなど、新しい働き方が広がりました。
就業場所にとらわれない働き方が、医療の現場で広がりをみせることはまだ難しい状況であることをふまえて、厚生労働省がまとめた「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、人口10万人あたりの医師数には地域で格差があります。
医療従事者がワーケーションスタイルで、地方での医療に貢献することができるという「医療ワーケーション」。広島県・福山市と旅行会社大手の株式会社JTB、医師や看護師の職業紹介などを行う企業、MRT株式会社による取り組みです。
医師の働き方改革と医師不足の解決が目標
このプロジェクトは、医療従事者の働き方改革として地方移住や2拠点勤務、さらにオンライン診療などの可能性を探りながら、医療をめぐる社会課題の解決策を模索しようとして始まりました。
参加医師の声は?
東京在住の中西貴大医師(左)と、現地で医療に従事する藤井病院・平岩千尋医師(右)
2022年3月に、株式会社REGIEらの協力によって実現した同プロジェクトの関連イベント「福山市鞆の浦近郊の訪問診療および家庭医療を学ぶ若手医療者の会」に参加した東京在住の中西貴大医師は、福山市や広島市の医師と交流を深め「観光もしながら地域医療の実践もできて、非常に有意義な時間でした」とコメントしているようです。
2024年の医療ワーケーション実証事業は、3月16日(土)から18日(月)の期間、勤務日は3月16日(土)、17日(日)および3月23日(土)~25日(月)の期間、勤務日は3月23日(土)、24日(日)として行われる予定です。
<参照>
JTB|新たな取り組み!福山市の医療版ワーケーション。地域の医師不足問題の改善と魅力の発信をサポート
医療従事者の新しい働き方を提案!東京の医師、ワーケーションを通して福山の地域医療を体験。
地域✕企業で取り組む医療版ワーケーション