今年の4月8日(月)、皆既日食が見られるエリアである皆既帯が、メキシコ、アメリカ合衆国、カナダと北アメリカ大陸を通過する。

次回は2044年まで米国内で目にすることができない皆既日食は、今回米国内合計13の州にて観賞することができる予定だ。

そこで、その貴重な瞬間を捉えるため、アメリカオフィシャルトラベルサイト「GoUSA」が公開したオススメの場所と関連イベントについて紹介したい。

アメリカで観賞する、貴重な天体ショー

アメリカ南部

南部では、観測地点によってズレが生じるが、だいたい12:23~15:18頃に日食が起こり、皆既日食は13:40頃となっている。

アーカンソー州リトルロックでの観賞は、アーカンソー川渓谷にひっそりとたたずむピナクル・マウンテン州立公園がオススメ。皆既日食の当日は、屋外コンサート会場「ファースト・セキュリティ・アンフィシアター」で、人気ロックバンドによるの曲の披露も。

テキサス州ダラスのダイナソー・バレー州立公園では、日食とともに、地球の歴史を垣間見ることができる。

オクラホマ州ポトーの「世界一高い丘」として知られる、標高1,999フィート(約609 メートル)のキャバナル・ヒルに登れば、天体ショーとともにポトー・リバー・バレーの絶景を最前列で眺めることができる。

そして、ケンタッキー州パデューカであれば、5マイル(約8キロメートル)にわたって市内の複数の公園をつないでいる「グリーンウェイ・トレイル」が、日食観賞に最適だ。

アメリカ中西部

中西部での日食は、ミズーリ州・イリノイ州は12:39~15:18頃で、インディアナ州・オハイオ州は13:45~16:29となる。皆既日食はミズーリ・イリノイが13:56頃から、インディアナ・オハイオは15:06頃から。

アメリカ中西部なら、ミズーリ州ケープジラードのトレイル・オブ・ティアーズ州立公園、イリノイ州南イリノイのショーニー国有林にある「ガーデン・オブ・ザ・ゴッズ」、オハイオ州クリーブランドでは湖畔に位置する「エッジウォーターパーク」がオススメの観賞スポットだ。

また、インディアナ州インディアナポリスでは、世界のモーターレースの中心地、「インディアナポリス・モーター・スピードウェイ」から日食を観賞できる。

アメリカ北東部

北東部の日食は14:02~16:40頃に見られ、皆既日食は15:16頃からとなる。

ペンシルベニア州エリーの、湖を見下ろす90フィート(約27メートル)の崖に囲まれたエリー・ブラフス州立公園は、天体ショーに最適なスポットだ。

ニューヨーク州バッファローでは、ナイアガラの滝州立公園で日食を見ることができる。

ほかにも、バーモント州バーリントンの「バッテリーパーク」や、ニューハンプシャー州ランカスターのウィークス州立公園やミラン・ヒル州立公園、メイン州のバクスター州立公園などがオススメだ。

今年の大イベントである皆既日食を楽しむなら、アメリカの雄大な自然の中で観賞してみては。

(田原昌)