大物が釣れる時期
本流釣りの最大の魅力は、大物に出会えることだ。しかしシーズン中、常に大物が狙える訳ではない。本流で大物が狙える時期は、春の桜が咲き始めたころ。梅雨入りし、川が増水傾向にある時。秋の台風シーズンだ。
春の桜の咲き始めは大物に限らず、魚が動きだす時期。数も狙えるが大物も動きだす。そして梅雨に入る6月~7月中ごろ。梅雨の影響で川が増水傾向になると、尺アマゴ、サツキマスのベストシーズンだ。
そして本流釣りが終盤となる9月。このころになると、頻繁に台風が発生する。釣行する河川に台風が上陸しなくても、川が増水することはよくある。このころなると本流で大物を狙う釣り人も減り、狙ったポイントへ難なく入川できる。そして思わぬ大物に出会えることもある。この時期の本流魚は婚姻色が出ており、いかつい顔つきの本流魚も珍しくない。
釣り方
釣り方は通常の渓流釣りの延長のようなもので、サオが長くなった分振り込みが多少やりにくい。サオは片手持ちだと疲れてしまうので、両手持ちが基本となる。サオ先をブラさず、目印を安定させる。支流域との大きな違いは、水量が多く流れが速いこと。仕掛けがうまく流れにナジまないと、渓魚の元までエサを持っていけない。
オモリを支流域よりも重くして対応する。もちろん重すぎてもエサは自然に近い状態で流れないので、最初はオモリを重くして川底をしっかりキープすることに専念し、慣れてきたら適正な重さに調整する。言うはやすしだが、こればかりは経験で覚えていくしかない。
本流釣りでは、狙った筋を長くエサを流すのが基本。広大な本流で長ザオを手にした釣り人は、どうしても遠くのポイントへエサを投入しがちだが、エサを流しているサオ先と仕掛けが直角に近い感じで流れていることが重要。サオ先と仕掛けが鈍角の角度で流れていると、本流魚がエサをくわえた際にアワセが遅れるし、掛かった魚が大物だとバラしたり最悪イト切れのトラブルになる。またサオの角度が仕掛けに対して直角に近い角度だと、やり取りもしやすくハリ掛かりもいいと思う。
後はエサを流すスピード。基本は渓流釣りと同じで良いと思う。しかし大物を狙う際は少し遅く流すのがコツ。オモリをワンランク重く、目印を水中へ付けて抵抗を増やし、仕掛けを遅く流すやり方もある。