山根視来(川崎フロンターレ在籍時) 写真:Getty Images

 今月に北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦を控える中、DF冨安健洋(アーセナル)、DF藤井陽也(KVコルトレイク)、DF渡辺剛(KAAヘント)、DF中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC)と、守備陣で負傷者が続出している日本代表。右サイドバックではDF菅原由勢(AZアルクマール)の負傷により、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)の代表復帰待望論が湧き起こる中、川崎フロンターレからMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)ロサンゼルス・ギャラクシーへ完全移籍のDF山根視来が代表復帰にむけて名乗りを上げている。

 現在30歳の山根は、2019シーズン終了後に湘南ベルマーレから川崎へ完全移籍すると、川崎では加入1年目から右サイドバックでレギュラーに定着。在籍4年間でJ1リーグ133試合出場11ゴールと結果を残し、2023シーズン終了後に海外挑戦。先月26日のMLS2024シーズン開幕節インテル・マイアミ戦でフル出場し、FWリオネル・メッシと対峙すると、今月3日の第2節サンノゼ戦でも右サイドバックでフル出場。新天地で好スタートを切っている。

 2021年3月の国際親善試合・韓国戦でA代表デビューを飾った山根は、2022年開催のカタールW杯本大会に参戦。しかしコスタリカ戦でのプレーを最後に、森保ジャパンに招集されていない。

 それでも同選手は依然として代表戦でのプレーを望んでいる模様。今月4日に国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトで掲載された記事によると、本人は「ボールを蹴っている限り、もちろん代表入りを目指していますよ。招集されるかどうかは、きちんと試合にむけての準備をして、毎週毎週プレーするかどうかにかかっています。ただ今もこの先も、ピッチで最大限の力を発揮することに変わりはありません。アメリカで結果を残せば、ひとりの選手として本当に成長できると思いますね」と、カタールW杯以来となる代表復帰に意欲を覗かせたとのこと。

 LAギャラクシーでチームメイトの元日本代表DF吉田麻也については、「吉田さんからは毎日指摘を受けていますし、監督や他のチームメイトに細かいことを伝える時にも助けてもらっています」とコメント。「(2021年3月の韓国戦で)僕が日本代表でデビューした時、吉田さんからは『普段の1.5倍の力でボールを奪いに行け』とアドバイスを貰いました。今でも忘れられない言葉ですよ」と、A代表デビュー当時のエピソードも明かした。