今月9日開催の明治安田J1リーグ第3節で湘南ベルマーレと対戦するアビスパ福岡。FW山岸祐也やFWルキアンの退団もあり、イラン代表FWシャハブ・ザヘディの獲得に向かう可能性が報じられていたが、今月4日までに同選手の福岡移籍が確実になったという。
現在28歳のザヘディは、身長187cmで両利きのストライカー。2014年にペルセポリスのトップチームに昇格してから移籍を繰り返す中、2015年にドーピング違反で2年間の公式戦出場停止処分に。昨年7月にウクライナ1部ゾリャからペルセポリスへ復帰すると、2023/24シーズンはイラン1部リーグ16試合の出場で6ゴール1アシストをマーク。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージでも全6試合の出場で1ゴール1アシストをマーク。FWクリスティアーノ・ロナウド所属アル・ナスルや、元柏レイソル所属選手のFWマイケル・オルンガ擁するアル・ドゥハイルと対戦した。
ザヘディの去就を巡っては、先月中旬にマレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFCへの移籍が噂されたものの、イラン・タスニム通信は先月26日に「彼は福岡へ加入する予定だ」とリポート。
同日にペルセポリスがザヘディの退団を公式発表すると、イランメディア『Varzesh3』は「ザヘディは『Jリーグへ行くのか?』という質問に対して『イエス』と答えた」とリポート。これによると、本人は「すでにクラブと話し合っており、適切な時期に発表される」と、Jリーグ移籍が既定路線であることを伝えていた。
するとイラン人ジャーナリストのファハド氏が今月4日、独自に入手した情報として「ザヘディは福岡移籍にむけて、今日本にいる。今週中にメディカルチェックが実施されるものとみられる。福岡移籍はほぼ100%完了した」と英語でリポート。くわえて日本語で「ペルセポリスFWシャハブザヘディがJ1アビスパ福岡移籍へ」と綴っている。
このファハド氏による報道が事実である場合、ザヘディは湘南戦の出場こそ微妙だが、今月16日開催のJ1第4節FC東京戦でデビューする可能性が考えられる。昨年6月16日のCAFAネーションズカップ・キルギス戦でイラン代表デビューを飾ったザヘディが、Jリーグ史上初となるイラン人選手として歴史に名を刻むことになりそうだ。