小林友希 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていたスコットランド1部セルティック所属DF小林友希は、ブレンダン・ロジャーズ監督の構想外に。MF田中亜土夢擁するフィンランド1部HJKヘルシンキへの移籍が破談に終わったと報じられたが、セルティックは依然として小林に今冬退団を勧めている模様。名古屋グランパスや鹿島アントラーズの補強ポイントに合致する可能性も考えられる。

 小林は2021シーズン終了後に神戸からセルティックへ完全移籍も、アンジェ・ポステコグルー前監督のもと昨季は公式戦7試合の出場。ロジャーズ監督のもとで迎えた今季は、ここまでほぼ全試合ベンチ外と厳しい立場に置かれている。

 そんな小林の去就を巡っては、英紙『サン』が昨年11月に神戸復帰の可能性やJリーグ複数クラブからの関心を伝えると、英紙『デイリーメール』は今年1月5日に横浜FM移籍の可能性を報道。英紙『デイリーレコード』は1月26日にMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)レアル・ソルトレイク、FCダラスからの関心を報じていた。

 すると英メディア『フットボール・インサイダー』は今月4日、関係者から独占入手した情報として「小林はリエル・アバダにつづき、欧州の移籍期間外にセルティックを離れる可能性がある」とリポート。記事では「彼はロジャーズ監督から自由に新しいクラブを見つけていいと言われている」と綴られているほか、選手サイドも移籍を望んでいるという。

 今月27日まで移籍ウィンドウが開いているJリーグへ復帰する可能性も噂されている小林。センターバックが補強ポイントであるクラブとして、ファン・サポーターの間では鹿島と名古屋が挙がっている。

 元日本代表DF昌子源の町田ゼルビアへ完全移籍により放出した鹿島は、今年1月8日にクロアチア人DFヨシプ・チャルシッチの完全獲得でFK TSC(フドバルスキ・クルブTSC)と合意していたが、メディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかった。

 またチャルシッチの移籍破談後には、2023シーズンまでブラジル1部アメリカ・ミネイロでプレーしていた元U20ブラジル代表DFイアゴ・マイダナを獲得する可能性が報じられたものの、同選手は今月はじめに中国1部・河南FCへ加入。依然として昌子にかわるセンターバック獲得に至っていない。

 一方、名古屋はJ1開幕戦で鹿島相手に0-3で敗れると、第2節の町田ゼルビア戦でも0-1と敗北。DF三國ケネディエブスをはじめ新戦力を多く獲得したとはいえ、ガンバ大阪へ完全移籍したDF中谷進之介の穴は埋まっていない状況だ。