半田陸 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグのガンバ大阪は今月4日、オランダ1部の強豪アヤックスと3年間のフットボール戦略パートナーシップ締結で合意したと公式発表。オランダ国内では、アヤックスにG大阪所属DF半田陸の獲得を勧める声が湧き起こっている。

 半田は2019年3月にモンテディオ山形とプロ契約を締結すると、2021年から2シーズンにわたり右サイドバックのレギュラーとして活躍。昨年にG大阪へ完全移籍しているが、加入1年目の昨季はJ1リーグ23試合の出場で1ゴール1アシスト。今季も開幕節のFC町田ゼルビア戦でスタメン出場したほか、今月3日開催の第2節アルビレックス新潟戦では後半途中からプレーしている。

 G大阪とアヤックスのパートナーシップに注目が集まる中、オランダメディア『フットボールトランスファーズ』は4日に「アヤックスは半田陸の獲得により、G大阪との協力の恩恵を受けることができる」とリポート。アヤックスの補強ポイントが右サイドバックであることを指摘した上で、「半田はオーバーラップなど攻撃面での関与はそこまでないが、ボールを奪って相手にプレッシャーをかけることができる。守備で堅実な右サイドバックだ」と同選手のプレースタイルに触れた一方、獲得に向けた動きや交渉の有無には触れていない。

 半田は昨年7月、元ヴィッセル神戸所属FW小田裕太郎擁するスコットランド1部ハーツへの移籍が噂されていたものの破談。英メディア『フットボール・スコットランド』は「欧州挑戦を望んでいるため、スコットランド移籍に前向きだと考えられていた。彼は他の移籍先を検討することになる」と、選手サイドの欧州志向を伝えていた。

 なおアヤックスはオランダ1部リーグを28度制した強豪だが、今季はここまでリーグ戦22試合を終えて11勝6分7敗。首位PSVアイントホーフェンから勝ち点27差の5位に甘んじている。また『フットボールトランスファーズ』は先月下旬、アヤックスが右サイドバックの新戦力として日本代表DF菅原由勢の獲得に動く可能性を伝えていた。