三笘薫 写真:Getty Images

 ブライトン所属MF三笘薫は、先月18日開催のプレミアリーグ(イングランド1部)シェフィールド・ユナイテッド戦で悪質なタックルを受けて負傷離脱。今月開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表招集外が確実である中、代表OBの田中マルクス闘莉王氏が相手選手のラフプレーに憤慨。AFCアジアカップを含めた日本代表の戦いにも言及している。

 昨年12月21日開催のクリスタル・パレス戦で左足首を捻ったものの、アジアカップの舞台に立った三笘。準々決勝イラン戦で敗れた後、再びブライトンの主力選手として活躍も、シェフィールド戦では前半11分にDFメイソン・ホルゲートからタックルを受けると、後半31分に交代。腰の負傷により2,3カ月程度の離脱が見込まれており、6月に控えるミャンマー戦、シリア戦の出場も微妙だ。

 三笘に対するタックルがイギリス国内で議論の対象となっている中、闘莉王氏は4日夜に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。「三笘へタックルした選手は、退場だけじゃすまない。膝にガクンとかかったら、前十字靭帯(断裂)だけですまないレベル」と、ホルゲートのタックルを非難。

 「サッカー界が取り組むべきこと」として、「悪質なタックルをした選手が相手を怪我させた場合、怪我した選手と同じ期間試合に出られないルールを作ってほしい」と提言した。

 ただ一方で、闘莉王氏は森保ジャパンがアジアカップでベスト8という結果に終わったことも、三笘の負傷離脱に関係していると主張。「アジアカップの流れがなんか良くない」と切り出すと、「あのようなことが起こると、その後に余計嫌なことが続く。アジアカップで優勝していたら、このようなことは起きてないと思う」と語った。

 さらに三笘が北朝鮮戦を欠場することによる影響を訊かれると、「三笘がいなくてもアジア予選は全然問題ないと思う」と述べつつも、「アジアカップでの情けなさがいまだに残っている。相手に『俺らも日本倒れるのでは?』という希望を持たせた」と再びアジアカップでの戦いぶりに言及。「三笘の力なしには、W杯で日本代表は活躍できない」と同選手が森保ジャパンで必要不可欠な戦力であることを強調した。