アルビレックス新潟は昨季J1残留を果たすと、今季開幕から2試合で1勝1敗。今月2日開催の第2節ガンバ大阪戦で敗れたとはいえ、FW谷口海斗は昨年から安野努氏がフィジカルコーチとしてチームに加わったことによる効果を感じているようだ。
日本サッカー協会公認B級コーチライセンスを持つ安野氏は、徳島ヴォルティス、横浜FC、横浜F・マリノス、清水エスパルスでコーチを担当。横浜FM時代にはアンジェ・ポステコグルー監督のもと、松橋力蔵氏(現新潟監督)とともにコンディショニングコーチという立場でチームを支えていた。
横浜FM時代の同僚である松橋氏が2021シーズン終了後に新潟の監督に就任すると、安野氏もフィジカルコーチとして新潟入り。J1復帰1年目の2022シーズンから、徹底した体調管理をするなど、選手を支えている。
新潟で4シーズン目を迎えている谷口は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月4日配信開始の「やべっちスタジアム」第151回に登場。特別企画「クラブの魅力を引き出すっち」で矢部浩之さんと対談した際、チームの決まり事を訊かれると、「やっさん(安野コーチ)が選手のコンディションを厳しく管理したがる。GPSデバイスを装着する等、練習からプレー強度や走行距離などを見ながらやっている」と、安野コーチのやり方に言及している。
そんな安野コーチによる改革はピッチ外でもあるとのこと。谷口は食事面の変化について「トレーニングキャンプ中はバイキング形式だけど、なかなか揚げ物が出てこないように、やっさんが管理している。自分はこっそりチョコレートを食べたりしますけどね」と語るとともに、同コーチの方針に反する行為に及んだことも告白。
矢部さんから「試合で結果を出せば、黙られる理由になるのでは」と訊かれると、谷口は「やっさんが(2022年に新潟へやって来て)管理してから、データ(チームの成績)が良くなっているところもある。それがちょっと悔しい」と苦笑いを浮かべた。ポステコグルー監督のもとで多くのことを学んだ指導者が、チームに好循環をもたらしている新潟。安野コーチの管理に対して、選手個々がどのような感想を持っているのか気になるところだ。