かつてリバプールでプレーしていたMF南野拓実は、現在リーグアン(フランス1部)ASモナコの主力選手として活躍。北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表メンバー入りも期待される中、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師が同選手とのやり取りを振り返った。
2015年1月にセレッソ大阪からザルツブルクへ完全移籍した南野。2015/16シーズンにオーストリア1部リーグで2桁ゴールをマークするなど、ザルツブルクではおよそ5年間にわたり攻撃陣の中心選手として躍動。2019年6月からおよそ1年半にわたり、アメリカ人であるジェシー・マーシュ監督の指導を受けていた。
英紙『リバプールエコー』が今月3日に報じたところによると、マーシュ氏は教え子の南野について「彼は少し物静かで、そこまで社交的ではないが、トップレベルの人間だ」と称賛。
「ザルツブルクにいた時、彼は語学力を上達させるために全力を尽くさなければならなかった。私とメールをしていたんだけど、当時私はドイツ語をたくさん勉強しなければならなかったから、彼には英語をもっと勉強するようにと伝えた。ただ彼は与えられるものなど何もないと理解している」と、コミュニケーション能力で指導に当たった過去を振り返ったという。
なお南野本人は昨年10月、カタールのスポーツ専門局『ビーイン・スポーツ』のインタビューで「ザルツブルク加入当初は、ドイツ語も英語も話せませんでした。ちょっと恥ずかしかったですね。ヨーロッパのことについてほとんど知らなかったですし、(当時ザルツブルクの監督を務めていた)アドルフ・ヒュッターは、僕がとても内気な人間だと思っていたかもしれません。ただ今では監督と話すことができます」
「ヨーロッパに来てから様々な困難に直面しましたけど、どれも貴重な経験ですね。振り返ってみると、色々な国でプレーできたことは僕にとって信じられないんです」とコメント。語学力の向上に努めたことがヒュッター現モナコ監督との関係構築に繋がったとの見方を示している。