■同時代にいた“ブツ切りジャック”

 この4つの事件に加えて、「バタシーの謎」と「トッテナムコード道路の謎」もテムズ胴体殺人事件に関連していると考えられている。

「バタシーの謎」では1873年9月5日、女性の胴体の一部がバタシー近郊で発見され、手足は近くのライムハウス、ウーリッジ、ナインエルムズで発見された。

 女性の別の胴体は1874年6月にテムズ川のパットニーで発見された。この時には胴体のみが発見され、検死審問の陪審は評決に同意できず、未解決事件として放置された。

「トッテナムコート道路の謎」は、5日間の間に身元不明の女性の遺体が発見された事件で、被害者の頭蓋骨、太ももの肉、腕、胴体が発見された。女性の腕の1本には入れ墨があり、被害者が売春婦である可能性が高いと考えられている。

 切り裂きジャックと同じ時期、同じ場所で起きた一連の「テムズ胴体殺人事件」だが、この事件の犯人は本当に別人物なのか。

 警察は「テムズ胴体殺人事件」と切り裂きジャック事件の間には関連性がないと述べ、性器切除がなかったことから警察は同じ場所にいた2人の連続殺人犯が同時に活動していたのだと結論づけている。

「テムズ胴体殺人事件」が切り裂きジャックの仕業であったのかどうかについては当時から激しい議論が続いているということなのだが、同じ時代に同じ場所で切り裂きジャックに触発された“ブツ切りジャック”がいたのだとすればいろいろと想像が膨らみそうだ。

参考:「Historic Mysteries」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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