萩生田:まずこういう公的なところ(筆者注:NHKという公共放送の公開討論番組の場)で、名指しで、関係の深さを一方的にレッテル張りされるのは非常に心外です。 (MCの指名なく不規則発言で) 長妻:深くないんですか?
萩生田:党としては、関係について我々はきっちり説明をしてきたと…(遮られる)
(萩生田発言を遮るタイミングで) 長妻:どういう関係なのですか?反論してくださいよ。
萩生田:私はだから、女性連合の皆さんとご縁があったということは明確にお知らせしている通りでありまして…(遮られる)
(萩生田発言を遮るタイミングで) 長妻: 選挙におけるボランティア支援は? 萩生田:それは女性連合の皆さんによるご支援はあったと明確に申し上げておりますが…(遮られる)
(萩生田発言を遮るタイミングで) 長妻: 旧統一教会主催の会合への出席もあるじゃないですか。
萩生田:だからそれを以て「最も深い関係だ」という風にレッテル張りをされるのが非常に迷惑だと…(遮られる)
(萩生田発言を遮るタイミングで) 長妻:最も深い関係の議員の…(MCに静止される)
MC:長妻さん指名してから発言してください。
(萩生田発言中にかぶせる形で) 長妻:反論があるなら具体的に言ってくださいよ。
萩生田:ですから、そこがね、そこがパフォーマンスだと私申し上げたいのですよ。被害者の皆さんの救済をすることが目的だとすれば、野党の法案の中身についてもしっかり我々は吟味をしたいと思っています。
(萩生田発言中にかぶせる形で) 長妻: 腰が引けてるって。なんでこれ協議しないのよ…(MCに遮られる)
(MCが進行主導権を取り戻す) MC:いったん音喜多さんにも聞きます…
(文字起こし記録はここまで。太字は筆者。)
問題点①:議論自体を毀損したテーマは『旧統一教会「被害者救済」に関し、解散請求を受けて教団の財産保全の法案』であり、討論番組のこの時間帯はそれに関する貴重な公開議論の場である。にもかかわらず根拠を示さない主張で議論相手の印象を貶める人格攻撃は議論を毀す禁じ手である。もはやそこで何を展開されても誤謬や詭弁に陥ってしまうからである。
有力な野党の重鎮議員でもある長妻議員がこの議論の機会自体を毀損してしまったのは非常に問題である。
問題点②:無責任な放言を放送させた野党の中の質が悪い一部の議員はこれまでにも、番組中に事実から遠い話や根拠の示せない放言で政権与党の印象を悪くしようとする言動をNHKの日曜討論で行ってきたことを筆者は観測している。
今回もその事例が一つ増えただけであるが、今回の印象付けは特に卑怯な行為である。国会議員がNHK(公共放送)で発言した場合、それが事実と異なっていたとしても広く一般視聴者が“本当のことだ”と信じてしまうことに一定の合理性を発生させてしまうからである。
そしてブラックコーヒーに一度ミルクを入れたらもうミルクを回収できないのと同様に、一度悪印象が混入したらそれを完全に除去することは不可能になってしまうからである。
むすび今回の行為は、典型的な「野党ラフプレーによる国益毀損行動」である。
一部の野党議員は国会において、不祥事や(マスメディアの虚報を元にした)騒動等に便乗して人格攻撃や政権追及ばかりを行う。これにより国会機能が低下してしまうことが常態化している。その結果、国政に関する建設的な議論ができず、必要な改革に手がつけられずに日本が迷走し続けてしまう。
今回の長妻議員の行為はそんな日本の政治を象徴しているように感じられた。
唯一、萩生田政調会長が正面から堂々と応答していたことはせめてもの救いであった。またサウナでの珍事件で覚醒した音喜多議員がその場を和ませたことには個人的に感謝したい。そして、長妻議員には、まるでいじめのような言い逃げ・レッテル貼りは止めよと言いたい。
最後に、このような悪質な印象操作にも負けず国政を推進する萩生田政策調査会長に敬意を表す。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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