黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月2日に行われた明治安田J1リーグ第2節の名古屋グランパス戦でFW藤尾翔太のゴールにより1-0で勝利。ただ両チームあわせてイエローカード6枚、レッドカード1枚が飛ぶ試合となっただけに、ロングスローや時間稼ぎと解釈可能なプレーを巡り議論が白熱している。
町田は2022シーズン終了後に青森山田高校サッカー部から黒田監督を引き抜くと、昨年にクラブ史上初となるJ2優勝、J1昇格を達成。先月24日開催のJ1開幕節ガンバ大阪戦では1-1と引き分けたが、前半キックオフ直後のFWオ・セフンとMF鈴木徳真の激突シーンや、日本代表GK谷晃生による遅延行為が物議を醸していた。
様々な観点から注目が集まる中、敵地で迎えた名古屋戦では21分にDF鈴木準弥のロングスローから先制ゴールを奪取。その後も球際での勝負強さを発揮すると、イエローカード3枚を貰ったとはいえ、87分にはMF米本拓司を一発退場に追い込んだ。
試合後、X(旧ツイッター)では名古屋サポーターとみられる複数のSNSユーザーが「町田のラフプレー酷かった」「町田のラフプレーに釣られた」といった意見が。このような見方に賛同する声が挙がる一方、「町田は噂で聞いていたほどラフプレー多くなかった」「町田のイエローのうち2枚は戦術的SPA(大きなチャンスの阻止)」「ラフプレーではなく、強度を重視したプレー」「ラフプレーやアフター多かったのは名古屋なのでは?」といった反論も。名古屋が開幕から連敗を喫しただけに「町田のラフプレーというより、単なる名古屋の力負け」「ラフプレーのせいにしていたら勝てない」といったコメントも見られる。
また町田所属選手による時間稼ぎに対する批判も湧き起こっているが、「時間稼ぎも常識の範囲内」「時間稼ぎを執拗に嫌うJリーグの考え方が嫌い」「時間稼ぎがどうこう言うなら、まず町田より先にゴール奪えばいい」「そもそも鹿島アントラーズも時間稼ぎやっていた」といった声も挙がっている。