サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月に北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦を控えているが、ディフェンダー陣で怪我人が続出。DF冨安健洋(アーセナル)、DF藤井陽也(KVコルトレイク)、DF渡辺剛(KAAヘント)にくわえて、DF菅原由勢(AZ)もFW斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)とのコンタクトで負傷した。
カタールW杯出場こそ逃したが、昨年3月以降は右サイドバックの一番手として好パフォーマンスを継続していた菅原。AZでも右サイドバックのレギュラーとして活躍していたが、今年1月開催のAFCアジアカップでは開幕から2試合続けて先発出場も、守備面で不安定なパフォーマンスを露呈。グループステージ最終節インドネシア戦でDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)にスタメンを譲って以降、ピッチに立つことはなかった。
そんな菅原は、今月2日開催のオランダ1部リーグ第24節スパルタ・ロッテルダム戦でスタメン出場。MF三戸舜介や斉藤との日本人対決で注目を集める中、25分に先制ゴールを奪取。しかし後半に斉藤と衝突して膝を痛め、56分で途中交代。怪我の程度次第では北朝鮮戦で代表メンバー外となる可能性もある。
また冨安は昨年12月2日のウルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で左ふくらはぎを痛めて戦線離脱もわずか1カ月で復帰。アジアカップでは、初戦のベトナム戦でメンバー外となったが、イラク戦以降は全試合出場。主にDF板倉滉(ボルシアMG)とのセンターバックコンビで森保ジャパンを支えていたが、同大会終了後は公式戦全試合でベンチ外。英紙『イブニング・スタンダード』は先月27日、冨安が3月9日のブレントフォード戦で復帰する可能性を伝えているが、ふくらはぎの負傷を再発しているだけに代表戦への影響を心配する声が挙がっている。
今年1月1日の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦でA代表デビューを飾った藤井は、現在名古屋グランパスからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。新天地での活躍が期待されていたが、先月18日のユニオンSG戦前に負傷。ベルギーメディア『Voetbal』が24日に「藤井は復帰まで少なくとも1か月を要する」と伝えていることから、北朝鮮戦での代表メンバー入りは微妙とみられる。
渡辺は先月25日開催のロイヤル・アントワープ戦を欠場。ベルギーメディア『Sporza』は「ハイン・ヴァンハーゼブルック監督は、渡辺が24日の練習中に負傷したことを明かした。指揮官によると、怪我の具合は現時点で不明だという」とリポート。今後の検査結果次第では、代表選外の可能性もある。
なお森保一監督は、明治安田J1リーグ開幕節の名古屋グランパス対鹿島アントラーズにつづき、今月1日に行われた第2節の横浜F・マリノス対アビスパ福岡も現地視察。守備陣の選手層に不安を抱えているだけに、Jリーガー招集も検討しているかもしれない。