今月1日開催の明治安田J1リーグ第2節で、横浜F・マリノス相手に1-0で勝利したアビスパ福岡。FW山岸祐也やFWルキアンの退団もあり、イラン代表FWシャハブ・ザヘディの獲得に向かっていると報じられている。そのザヘディがSNSを通じて、イラン1部ペルセポリスのファン・サポーターから批判を浴びている。
ペルセポリス退団が先月26日に正式決定したザヘディは、今月1日にインスタグラムを更新。ペルセポリスのユニフォームを身にまとった自身の姿をアップすると、「生み出されるものは全て決断の結果であり、このような決断によって未来が形成される。決断を下すのに困難を伴う時はあるけど、どこにいてもペルセポリスのユニフォームは僕にとってこれからも神聖なものだね。いつも僕のことを支えてくれてありがとう。偉大なペルセポリスの今後の成功を願っている」と、同クラブのファン・サポーターにメッセージを送った。
しかしこの投稿に対して、ペルシャ語による批判コメントが殺到。イランメディア『Varzesh3』が退団の経緯について「ザヘディは日本から魅力的なオファーが届き、練習を立て続けに欠席していた。何が何でも移籍の承諾を得たいと考えていた。彼はペルセポリスとの契約を今年6月まで残していた。しかし年俸の70%を放棄し、10万ドル(約1500万円)を支払うことにより退団した」と伝えていただけに、「ザヘディは裏切り者」「カネ目当てで退団したんだろ」「ペルセポリスに復帰するな」「日本で失敗するだろう」などと、同選手に対する過度な批判や誹謗中傷が相次いでいる。
現在28歳のザヘディは、身長187cmで両利きのストライカー。2014年にペルセポリスのトップチームに昇格してから移籍を繰り返す中、2015年にドーピング違反で2年間の公式戦出場停止処分に。昨年7月にウクライナ1部ゾリャからペルセポリスへ復帰すると、2023/24シーズンはイラン1部リーグ16試合の出場で6ゴール1アシストをマーク。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージでも全6試合の出場で1ゴール1アシストをマーク。FWクリスティアーノ・ロナウド所属アル・ナスルや、元柏レイソル所属選手のFWマイケル・オルンガ擁するアル・ドゥハイルと対戦した。
ザヘディの去就を巡っては、今月中旬にマレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFCへの移籍が噂されたものの、イラン・タスニム通信は先月26日に「彼は福岡へ加入する予定だ」とリポート。
イランメディア『Varzesh3』は「ザヘディは『Jリーグへ行くのか?』という質問に対して『イエス』と答えた」とリポート。これによると、本人は「すでにクラブと話し合っており、適切な時期に発表される」と、Jリーグ移籍が既定路線であることを伝えている。