大槻毅監督 写真:Getty Images

 2月29日発売の週刊誌『FRIDAY(フライデー)』では、元浦和レッズ指揮官で、現在ザスパ群馬を率いる大槻毅監督の「暴言パワハラ疑惑」が報じられている。クラブが報道内容の一部を否定する中、およそ20年間運営されていた「ザスパクサツ群馬ファンクラブ」の業務終了がファン・サポーターの間で話題になっている。

 同ファンクラブは今月1日午前に公式X(旧ツイッター)アカウントを更新。「2024年2月29日をもちまして、22年間(2002~2023)のファンクラブ業務を終了することになりましたことを報告いたします。2002年からザスパを応援していただき、Jリーグ昇格申請時には署名運動など協力していただいた会員様には、本当に感謝しております」とファン・サポーターに対して活動終了を報告。

 「今回突然の業務終了となりましたが、今だクラブ経営陣からの業務終了理由の回答はなく、一方的な契約解除と受けとめております」と経緯を説明した上で、「今後は、ザスパ設立時から関わった立場から見た、ザスパの歴史、出来事などの情報発信をさせていただきます」とアナウンス。アカウントのプロフィール欄でも「2024年3月1日よりザスパファンクラブの歴史や出来事を、元運営およびザスパ設立時の株主立場からの情報配信をしていきます」と記されているが、大槻監督関連の週刊誌報道には一切触れていない。

 一方、群馬は29日に「一部報道について」と題した声明を発表。「事実関係の確認中」とした上で、クラブ内部での調査内容で判明している内容を掲載している。これによると、大槻監督のクラブスタッフに対する暴言は確認されたという。

 しかしクラブは「当該メディアに情報提供をされたスタッフ(掲載記事内におけるAさん)とは別のスタッフ(Bさん)とのもの」と報道内容の一部を否定。「前後のやりとりを見ると決して高圧的な内容ではなく、発言を受けた当該のスタッフ(Bさん)にも確認したところ『ハラスメントとは思っていない』との回答を得ております」としている。

 オールバックの風貌でファン・サポーターから“組長”という愛称で親しまれている大槻監督。クラブによる内部調査終了まで静観するのが望ましいものの、ファンクラブ業務終了の裏側が気がかりだ。