松井大輔(Y.S.C.C.横浜在籍時) 写真:Getty Images

 かつて京都パープルサンガ(現京都サンガ)やジュビロ磐田、横浜FCなどでプレーしていた松井大輔氏は、先月20日に現役引退を発表。日本代表でチームメイトだった内田篤人氏との対談で、Y.S.C.C.横浜(YS横浜)時代の逸話やフットサル選手として得た経験を語っている。

 南アフリカW杯をはじめ大舞台でプレーしてきた松井氏は、ベトナム1部サイゴンFC退団後の2021年9月にYS横浜のフットサルチームと契約すると、翌年1月にはYS横浜のサッカーチームにも加入。サッカーとフットサルの二刀流として注目を浴びる中、2022年7月にJ3リーグ月間ベストゴール賞を受賞。2023シーズンはJ3リーグ10試合の出場で1ゴールをマークしていた。

 サッカー選手としてのキャリアに終止符を打った松井氏は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で2月29日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第171回にゲスト出演。自身のキャリアを振り返る中で「フットサルはサッカーとは違う競技。戦術や考え方がサッカーに活きると(思った)。ドリブルの仕方を一から学ぶことができたし、そういう経験ができたというのが一番大きかった」と、フットサル選手としての満足感をあらわにしている。

 また横浜では、2023シーズンに選手兼任コーチという肩書きのもとJ3の舞台でプレー。「(2023シーズンのJ3リーグ公式戦でも)ベンチに座っていたけど、Jリーグの規定では(選手兼任コーチという立場で)二種登録はダメ。コーチと選手の登録はできないので。だから僕は“通訳”でベンチに入った。フランス語の通訳で」と、Jリーグ規約の抜け穴に言及。内田氏は「面白い」と爆笑している。

 なお松井氏はMCの野村明弘アナウンサーから「サッカーの引退なのか、フットサルの選手も含めてプロカテゴリーが引退なのか」と訊かれると、「これがまたちょっとよく分からない」と笑みを浮かべながら切り出しつつも「フットサルもう辞めるね」とプロカテゴリーでの引退を表明。「もうやり過ぎたでしょ。やり切った感あるよ」と充実感を覗かせている。